税理士試験の登竜門、簿記論。
私は大っ嫌いです、なにせ4回目でやっと合格しましたから。
他の日商簿記1級合格者達は一発合格して行く中、なぜ4回も受験することになったのか考えてみましょう。
これから簿記論にチャレンジする方の参考になれば嬉しいです。
この記事ではこんなことがわかります。
- 簿記論の勉強方法と解答手順
簿記論は取捨選択が重要

簿記論は税理士試験科目の中でも手を付ける問題とやってはいけない問題の取捨選択が重要です。
基本的に試験問題は2時間で解き終わりません。
日商簿記1級と異なるのはそのボリューム感です。
日商簿記1級なら時間内に解き終わる問題が多いです。
合格レベルのひとでも解答の順番を間違えると「やらかしてしまう」可能性が高いです。
また理論がなく100%計算で部分点がないというのも関係しているでしょう。
(理論はしっかり暗記して柱さえ上がれば多少間違っても部分点がもらえるので)
具体的な解答手順
基本的には日商簿記1級と同じでA→Bランクの順番で解答することで点数が安定してきます。
実力がある人ほどBランクが解けるのでそこで時間を使ってしまい、本当に解くべきAランクに手を付けないで終わってしまうことがあります。
これは絶対にやってはいけません。
順番は「Aランクを全て終えてからBランク」を徹底しましょう。
参考 「日商簿記1級の攻略法」
また簿記論は「点数をかき集める」イメージで解きましょう。
各設問ごとに最後まで解き切る必要はありません。
問題によりますがたとえば(1)が「1年目の処理」、(2)が「2年目の処理」の場合など。
(1)が正解していないと(2)も絶対に合わないような「芋づる式」の問題があります。
こういった問題は(1)の解答に自信がない場合は(2)は飛ばして次の問題を先にやるべきです。
正答できる可能性が低いのに時間を使うのはもったいないです。
また第3問でも集計が多いところよりは問題後半の集計がない論点で確実に基礎点を確保しましょう。
簿記論の勉強法
基本テキストの例題とトレーニングの基礎レベルだけで大丈夫です。
実際私は4回目の受験のときはそれしかしてません。
4年目のTACの答練はだいたい20〜30%の間くらいの成績、全国模試はA判定。
簿記論はある程度の実力がある方なら本試験で答案用紙に反映させる「発揮力」さえあれば合格できます。
応用レベルは時間のある方のみ、研究レベルはやらなくても大丈夫です。
あまり細かい論点を気にするより全範囲の基礎問題を押さえるべきでしょう。
あとは過去問や答練でアウトプット練習を積んでください。
点数が何点かよりも点数の内容にこだわってください。
- Aランクは全て取り切れているか?
- 間違えた問題より先に手を付けるべき問題はなかったか?
これらを解き終わったら必ずチェックしましょう。
「わからない問題が気になるなら試験後に家に帰ってからやってください」
これは簿記論の講師がよく言っていた言葉です。
わからない問題は3秒で切り捨てましょう。
難問に手を付けていては本試験でも手が止まってしまいます。
過去問や答練の時でもこのことは意識してほしいです。
3年目からは専門学校を変えるのもあり
もし私のように不運にも2回不合格になった方には、3年目からは専門学校を変えることをオススメします。
通っている専門学校が悪いということではありません。
ただ3年も同じ学校に通うと答練などの傾向がだいたいわかっているので新鮮味に欠けます。
答練は基本的に過去の答練や過去問を少しいじったくらいの問題が多いので。
簿記論に限らずですが「初見の問題での発揮力」は超重要です。
なので答練だけでも他校のものを受けるのは3年目ならありかなと思います。
最後に
簿記論は「やらかしさえしなければ」「基本問題を全て取り切れば」合格できる科目です。
皆さんが私のように4年も受験しないことを願っています。
(3年目からはほとんど知ってる論点なので勉強自体飽きてきます、改正も無いですし。出来る限り2年以内に受かりましょう。)
会計科目が終わったらいよいよ税法科目に挑戦です。
おわり