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急ぐのは危険

簿記論

働きながらの簿財同時学習を安易にするのは危険です

2021年10月2日

YC

中卒・元パチプロの30代 現在会計事務所勤務 税理士試験3科目合格済み (簿財消) 2021年法人税法不合格 2022年法人税法受験予定 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生

これから税理士試験に挑戦するかたは最初の科目として簿記論か簿財同時かで迷うことが多いです。



私も最初の科目として働きながら簿財同時学習を経験しました。

その経験から今になって思うことについて書いてみましょう。



この記事ではこんなことがわかります。

  • 働きながらの簿財同時学習は現実的なのか



結論

まずは結論。


働きながらの簿財同時学習はスタート時点の学習レベルによっては可能です。

具体的には


  • 講座開始時に日商簿記1級合格済みまたは合格レベルなら可能
  • 講座開始時に日商簿記2級レベルならかなり厳しい



となります。



簿財同時学習はスタート時点の学習レベルによる

日商簿記1級合格済みまたは合格レベルの場合

日商簿記1級の学習範囲をおおむね終えているなら働きながらの簿財同時学習は可能でしょう。



ただし簿財両方の講座を申込みするのはもったいないです。


簿記論に関しては日商簿記1級の学習範囲とほとんど同じです。

ですから簿記論は講座を申込みせずにいきなり過去問演習から始めましょう。


簿記論は日商簿記1級に比べて総合問題のボリュームがかなりあります。

が、日商簿記1級合格レベルであればかなり解けるはずです。

ボリュームは演習を繰り返すうちに慣れます。


日商簿記1級合格レベルならインプット講義に週2コマ使うのはもったいないです。

はやめに総合問題に慣れて、浮いた時間は財務諸表論の勉強に充てましょう。



簿記論はとにかく解く順番が大事です。



財務諸表論は理論があるので専門学校の講義を受けたほうがいいです。


日商簿記1級合格レベルなら計算に関してはかなり楽に感じるはずです。

簿記論の問題をやっておけばトレーニングも軽く流す程度で大丈夫です。

財表特有の表示科目と注記関連はしっかりやりましょう。




計算は軽めにして理論を重点的にやりましょう。

財表の理論はキーワードを使いながら作文で説明できれば受かります。


なので一字一句暗記というよりは赤字を中心に他人に説明できるようになるイメージで暗記しましょう。



とにかく日商簿記1級合格レベルであれば簿記論のインプット講義は省略でOKです。

「簿記論特有の論点」というのも多少あります。

それを補うために直前期の答練だけは専門学校で受けましょう。

資料通信でもいいです、解説講義はなくても理解できるでしょう。

答練すべてを回せば「簿記論特有の論点」は問題なくカバーできます。



日商簿記1級合格レベルであれば講座開始時に相当のアドバンテージがあります。

その分簿記論のインプットは削って財務諸表論のインプットと理論に充てましょう。




日商簿記2級レベルの場合

日商簿記2級レベルから働きながらの簿財同時学習はおすすめしません。


専門学校のパンフレットでは「簿財同時学習は相乗効果で〜」と書かれているでしょう。

さらに「初年度で2科目合格できれば残り3科目」という欲望が生まれます。



でも冷静に考えてください。

簿財同時学習した場合、講義だけで週4コマ。

1コマ2時間半だとして週10時間です。


働きながら1日3時間、土日にもう少し勉強するにしても週20時間前後、

勉強時間の半分をインプットにつかっていたら合格はかなり厳しいです。


それに厳しめに言うと税理士試験は日商簿記2級までの勉強とは次元が違います。

最初は誰だってできると思って簿財同時学習を申し込みます。

だけど最後の講義まで残っているのはほんの数%です。


同時学習はたしかに相乗効果はあります。

ただ日商簿記2級の学習に比べて1つ1つの論点の難易度もあがりますし。

これまでは勉強時間も1日1時間程度だったのではないでしょうか?


それがいきなり「理解するのが難しくて」「1日の勉強時間が3倍近く必要」

というのはかなり厳しいですよ。


もちろん日商簿記2級から簿財同時学習で同時合格するかたも存在します。

ただ相当な覚悟がないと最後の講義まで残ることすら難しいという事実は申込み前に知っておいてほしいのです。



専門学校もビジネスです。

簿記論1科目より簿財同時のほうが料金が…

そういうことです。


日商簿記2級レベルから働きながらの場合は安易に同時学習して共倒れになるよりは、1科目ずつ確実に進むことをおすすめします。


私の失敗談

私は日商簿記1級合格後に簿財同時学習をはじめました。


それと同時に会計事務所に転職もしました。


すべては順調でした。


しかし、それから私は簿記論を4回受験することになります(涙


結果6年たった今でも税理士試験から解放されていません。


「お前のセンスがない」と言われればそれまでですが。


私は初年度に簿記論も財務諸表論を専門学校の講義を受けました。

週4コマのインプットです。


簿記論に関してはほとんどが日商簿記1級で学習済みの論点でした。

正直「税理士試験ってこんなもんなの?」と思いました。


日商簿記1級持ちのアドバンテージはかなりのもので。

簿記論に関してはほとんど勉強しなくても最初から上位30%。

財表はずっと上位10%前後でした。

(私は全経上級も保有していたので財表の理論もある程度最初から対応できました。)



しかし週4コマのインプットでアウトプット時間が不足し、計算の実力はだんだん下がっていきました。


初年度になんとか財務諸表論は合格しましたが。


その後、簿記論と消費税法の同時学習をし2年目は合格科目無し。

相当に凹みます。



理論がある科目と簿記論の同時学習は相当キツいです。

「1年で2科目ゲット!!」

という甘い誘惑に負けずに、コツコツ1つずつ進むほうが案外近道かもしれません。



簿記論を残すと税理士試験が長期化します。

簿記論を仕留めてから気持ちよく税法に進むのもありじゃないでしょうか?


私は凡人です。

凡人の私はコツコツ進むことに決めました。


私の失敗談がこれから税理士試験に挑戦するかたの参考になれば嬉しいです。




終わり




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YC

中卒・元パチプロの30代 現在会計事務所勤務 税理士試験3科目合格済み (簿財消) 2021年法人税法不合格 2022年法人税法受験予定 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生

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