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【税理士試験】簿記論は簿記2級からどのくらい勉強すればいいのか?【合格者が解説】

2023年9月21日

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YC

中卒・元パチプロの30代 7年間勤めた会計事務所を退職し、現在は受験専念 税理士試験4科目合格済み (簿財法消) 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生
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サラリーマン
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簿記2級からのステップアップを考えている

簿記論って難しいの?

キャリアウーマン
キャリアウーマン

こんな悩みに簿記論合格者の筆者が答えます。

簿記論は簿記2級からのステップアップに最適。

会計事務所へ転職したい方は、簿記論に合格すれば転職可能性は高まります。

筆者は会計事務所に7年勤めていた経験がありますが。

ぶっちゃけ簿記2級では弱いですよ。

差別化のためにも簿記論の合格を目指しましょう。

簿記2級に合格していれば、問題なく勉強についていけます。

簿記論は1年間しっかり勉強すれば合格レベルに届く科目。

令和5年の受験資格撤廃によって、これから受験する場合は大チャンス。

この記事では簿記2級から簿記論を目指す場合の勉強時間などについて解説します。

この記事でわかること

  • 簿記2級合格レベルから簿記論の勉強時間
  • 簿記論の特徴
  • 簿記2級と簿記論の違い
  • 簿記論を取得するメリット
  • 財務諸表論は同時に勉強するべきか?
  • 簿記論は独学か?専門学校に行くべきか?
  • 4回受験した筆者からのアドバイス

簿記論は簿記2級からどのくらい勉強すればいいのか?

簿記論 勉強時間

(TAC公式HPより)

専門学校の標準勉強時間では合格できない

専門学校が公表している簿記論の標準学習時間は450時間。

簿記2級レベルからこの勉強量では間違いなく合格できません。

ワイ
ワイ

「全範囲を勉強し終わる時間」と「合格できる時間」は別物。

勉強時間の目安は800時間程度

簿記論はとにかく問題演習が重要です。

専門学校で全範囲を終えるのに450時間。

その後の問題演習にも同じくらいの時間が必要になります。

簿記2級合格レベルからの目安は800〜1,000時間程度はかかるでしょう。

ポイント

1日の勉強時間は最低でも2、3時間は必要!

簿記論の特徴

簿記論の合格率

(TAC公式HPより)

理論問題がない

簿記論は税理士試験の科目で唯一、計算100%の科目です。

理論暗記の必要ないので日商簿記と同様、計算重視の勉強でOK。

簿記2級に合格していれば、簿記論の出題範囲の50%程度は学習済み。

かなりのアドバンテージがあります。

ワイ
ワイ

計算が得意なら簿記論はオススメ

合格率

直近の合格率は平均すると約15%程度。

税理士試験の科目では比較的受かりやすい科目と言えるでしょう。

数年に一度、20%超えのラッキー回もあります。

令和5年度からは誰でも受験可能に

試験制度の改正によって、令和5年度から誰でも受験可能になりました。

国税庁の集計によれば令和5年の受験者は前年比20%増。

受験者数が減少傾向の税理士試験では異例の増加率です。

簿記論と簿記2級の違い

相対試験

税理士試験は上位10〜15%が合格する相対試験。

簿記2級までは70点以上で合格の絶対試験。

簿記2級から簿記論に挑戦する場合、はじめて周りを意識して勉強することになります。

相対試験とは?

一定の点数を取った者がみな合格するわけではなく「上位何人かが合格」という形式の試験

絶対試験とは?

「〇〇点以上で必ず合格」という形式の試験。(簿記2級など)

本試験のボリューム

簿記論の本試験は絶対に2時間で解き終わりません。

簿記2級までは勉強していれば満点合格も可能でしょう。

簿記論では満点は不可能、「取れる部分を積み重ねて」合格を狙います。

問題用紙は多い回で20ページ超え。

そんな超ボリュームの問題から「簡単な問題を探す」科目が簿記論。

手をつける問題、つけない問題の取捨選択が超重要です。

ワイ
ワイ

全ての問題を解く必要はありません。むしろ解いてはいけません。

工業簿記がない

簿記論には工業簿記がありません。

あるのは「商的工業簿記」のみ。

簿記2級の工業簿記より簡単な論点。

工業簿記に苦手意識がある方でも、簿記論は問題なく勉強できます。

簿記論の連結会計は簡単

簿記2級で連結会計を学んでいれば、簿記論の連結会計は問題なし。

筆者は簿記1級合格から簿記論を勉強しましたが、連結会計は日商簿記のほうが難しいです。

連結会計に苦手意識があっても大丈夫。

ワイ
ワイ

連結会計の基本問題が理解できてればOK

受験生レベル

税理士試験初めての科目選択

(TAC公式HPより)

簿記論は税理士試験に初挑戦する受験生が選択する科目。

改正によって誰でも受けれるようになったことは大チャンスです。

勉強不足のいわゆる「記念受験生」の増加が予想されます。

簿記論はしっかり勉強すれば合格しやすい科目。

ワイ
ワイ

合格レベルで本試験会場に行くのは一握りの受験生だけ。

簿記論を取得するメリット

簿記論は簿記1級と並んで会計系の資格では最高峰。

特に会計事務所への就職・転職では評価されます。

税理士を目指す場合も、まずは簿記論から。

就職・転職先別のおすすめ資格

  • 簿記1級は一般企業の経理
  • 簿記論は会計事務所

正直に言って簿記2級のみで会計事務所に入るのは、年齢が若くないと厳しいです。

簿記2級は「持っていて当たり前の資格」

ワイ
ワイ

面接で「税理士目指してます!」と言うなら簿記論か簿記1級は欲しいところ

簿記論と財務諸表論

簿記2級から簿記論と財務諸表論の同時学習はキツいです。

目安は「年間1,000時間以上の勉強時間を確保できるか」

簿記論と財務諸表論は同時学習すると相乗効果があります。

財務諸表論の計算は簿記論を学習していれば表示科目・注記ぐらいしかありません。

たっぷり学習時間が確保できるなら同時学習もあり。

簿記論は独学で合格できる?

計算100%の簿記論は独学でも合格できます。

インプットが終わったらひたすら過去問演習するのみ。

ただし簿記2級とは勉強量も各論点の難易度もレベルが違います。

税理士試験は本試験にたどり着くだけでも大変な試験。

本試験が近づくにつれて、ドロップアウト勢が続出するのが毎年の恒例です。

今は独学+5万円程度で専門学校が利用できる時代。

最短距離で合格したいなら素直に専門学校を使いましょう。

筆者からのアドバイス

簿記論の計算は税理士試験の中でも難しいです。

しかし合格するためには全部を解く必要はありません。

本試験では3割から4割程度は捨てても合格できます。

あまり細かいところは気にせず、とにかく基本問題を正確に解けるように練習しましょう。

簿記論の勉強方法や問題の解き方は別記事でまとめています。

簿記2級から簿記論に挑戦しよう

この記事では簿記2級から簿記論にステップアップする場合の勉強時間などを紹介しました。

簿記論は誰でも受験可能で、会計事務所への就職・転職でも有利になる魅力的な資格。

税理士試験は科目合格でも充分に評価されます。

会計業界を目指すなら簿記2級で満足せず、簿記論に挑戦してみてはどうでしょうか?

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