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【簿財の勉強時間】働きながら同時学習可能?レベル別に教えます!

2021年10月2日

簿財同時学習 注意点
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YC

中卒・元パチプロの40代 7年間勤めた会計事務所を退職し、現在は受験専念 税理士試験4科目合格済み (簿財法消) 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生
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サラリーマン
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簿財同時の学習時間の目安は?

働きながらの2科目同時学習って現実的?

キャリアウーマン
キャリアウーマン

こんな悩みありませんか?

筆者も日商簿記1級合格後に最初の科目として、働きながら簿財同時学習を経験しました。

専門学校では「簿財の同時学習は効率的!」「簿記2級から簿財へ!」

なんて言われますが、実際の勉強時間はどうなんでしょうか?

この記事ではXで簿財合格者に実施したアンケート結果から、簿財同時学習の勉強時間の目安について解説します。

ワイ
ワイ

筆者自身、独学で苦労した経験があります。

もし今から最短で合格を目指すなら、最初からスタディングを使います。

この記事でわかること

  • 学習開始時点のレベル別学習時間の目安
  • 働きながらの簿財同時学習は現実的か?
  • 会計科目の受験資格撤廃の影響についての考察
  • 筆者の失敗談

働きながらの簿財同時学習は無理なのか?

働きながら 簿財

まずは結論。

働きながらの簿財同時学習は、スタート時点の学習レベルによっては可能です

具体的には

レベル別学習時間の目安

  • 簿記1級合格レベル・・・800〜1,000時間。働きながらでも現実的
  • 簿記2級合格レベル・・・1,000〜1,250時間超。働きながらだと厳しい

となります。

日商簿記1級合格レベルから簿財の勉強時間は1,000時間

簿記1級から簿財 勉強時間

合格者アンケートの結果

Xで行ったアンケートによれば、簿記1級から簿財合格までの勉強時間は以下のとおり。

簿記1級から簿財合格までの勉強時間

  • 1,000時間超・・・42.1%
  • 500〜750時間・・・23.8%
  • 250〜500時間・・・18.8%
  • 750〜1,000時間・・・15.3%

バラつきがありますが、ざっくり800時間程度が目安になります。

確実に合格を目指すなら、年間1,000時間以上は確保したいところです。

簿記1級から簿財合格までの勉強時間 合格者アンケート結果
X独自アンケートより

日商簿記1級から簿財の勉強方法

日商簿記1級の学習範囲を終えているなら、働きながらの簿財同時学習は現実的。

1日2〜3時間程度の勉強時間でも、充分戦えます。

勉強時間は、財務諸表論の理論対策をメインにしましょう。

ワイ
ワイ

ただし簿財両方の講座を申込みするのは、個人的にはもったいないです。

簿記論は過去問メインでOK

簿記論に関しては、日商簿記1級の学習範囲とほとんど同じ。

簿記論は講座を申込みせずに、いきなり過去問演習から始めましょう。

簿記論は日商簿記1級に比べて、総合問題のボリュームがかなりあります。

しかし日商簿記1級合格レベルであれば、ほぼ解けるはず。

ボリュームは、演習を繰り返すうちに慣れます。

簿財同時は勉強時間の配分に注意

日商簿記1級合格レベルなら、簿記論のインプット講義に週2コマ使うのはもったいないです。

早めに総合問題に慣れて、浮いた時間は財務諸表論の勉強に充てましょう。

簿記論はとにかく解く順番が大事です。

財務諸表論は専門学校を利用すべし

簿記1級の会計学レベルの知識では、財務諸表論の理論対策としては足りません。

財務諸表論は簿記1級合格レベルでも、専門学校の講義を受けましょう。

財務諸表論は理論を重視する

日商簿記1級合格レベルなら、財務諸表論の計算はかなり楽に感じるはずです。

簿記論の問題をやっておけば、トレーニングも軽く流す程度で大丈夫。

財務諸表論の計算のポイント

  • 表示科目
  • 注記

計算は軽めにして、理論を重点的にやるべき。

財表の理論はキーワードを使いながら、作文で説明できれば受かります。

一字一句暗記というよりはキーワードを中心に、他人に説明できるようになるイメージで暗記しましょう。

ワイ
ワイ

理論はとにかく「読んで」覚えること。

「書いて」覚えるのは時間がもったいない。

理論暗記のコツ理論暗記の方法は別記事で紹介しています。

直前期の答練は必ず受けよう

とにかく日商簿記1級合格レベルであれば、簿記論のインプット講義は省略でOK。

「簿記論特有の論点」というのも多少あります。

それを補うために、直前期の答練だけは専門学校で受けましょう。

ワイ
ワイ

大原・TACは受験者数も多く自分の立ち位置がわかるので、答練を受けるならこの2校がおすすめです。

大原・TACの全国模試だけでも、自分の正確な立ち位置が把握できます。

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とにかくアウトプット重視

答練を回せば、簿記論特有の論点はカバー可能。

日商簿記1級合格レベルであれば、講座開始時に相当のアドバンテージがあります。

ワイ
ワイ

簿記論のインプットは削って、財務諸表論のインプットと理論に充てましょう。

簿記1級から簿財同時合格の目安

簿記1級から簿財 働きながら現実的? アンケート結果
X独自アンケートより

Xで簿財合格者に別の質問もしてみました。

簿記1級から簿財、働きながら現実的?

  • 頑張ればイケる・・・44.9%
  • 余裕・・・32.3%
  • 厳しい。1科目ずつにしとけ・・・22.8%

75%超の合格者が「余裕」「頑張ればイケる」と回答。

簿記1級から簿財合格、勉強時間の目安

  • 最低800時間程度
  • 確実を狙うなら1,000時間超
ワイ
ワイ

簿財を早期にクリアすることは、税理士試験を最速で合格するための大事な要素。

1級合格者は頑張って、簿財同時合格を目指そう。

ポイント

1級合格レベルなら、財表の勉強メインで働きながら簿財同時学習は現実的!

日商簿記2級レベルから簿財の勉強時間は1,250時間

簿記2級から簿財合格までの勉強時間 アンケートの結果

合格者アンケートの結果

簿記2級から簿財の合格者にも同じアンケートを実施。

簿記2級から簿財合格までの勉強時間は?

  • 1250時間超・・・45.7%
  • 1,000〜1,250時間・・・18.5%
  • 750〜1,000時間・・・18.5%
  • 500〜750時間・・・17.2%

簿記2級からの場合、最も多かったのは1,250時間超。

1,000時間以下での合格割合は、1級スタートと比較すると激減しています。

ワイ
ワイ

簿記2級スタートの場合、最低1,000時間・確実を狙うなら1,250時間超は確保したい。

働きながら2科目同時は厳しい

アンケートの結果からも日商簿記2級レベルから、働きながらの簿財同時学習はおすすめしません。

年間の勉強時間は1,000時間〜1,250時間超必要になります。

専門学校のパンフレットでは「簿財同時学習は相乗効果で〜」と書かれているでしょう。

さらに「初年度で2科目合格できれば残り3科目」という欲望が生まれます。

それでも1日3〜4時間の勉強を毎日、365日継続してギリギリライン。

案外、1年に1科目ずつのほうが早かったりします。

確保できる時間から冷静に判断しよう

冷静に考えてください。

働きながら1日3〜4時間、本当に毎日継続できますか?

ワイ
ワイ

個人的には堅実に1年1科目、全力を注ぐことをおすすめします。

簿記論・財務諸表論の勉強時間目安は、別記事(簿記論勉強時間記事 / 財務諸表論勉強時間記事)を参考にしてください。

簿記2級の難易度とは桁違い

厳しめに言うと税理士試験は日商簿記2級までの勉強とは次元が違いますよ。

最初は誰だって、できると思って簿財同時学習を申し込みます。

だけど最後の講義まで残っているのは、ほんの数%です。

ワイ
ワイ

本試験に辿り着くまでに挫折する受験生は、毎年たくさんいます。

相乗効果は確かにあるが

同時学習はたしかに、相乗効果はあります。

ただ日商簿記2級の学習に比べて、1つ1つの論点の難易度もあがりますし。

簿記2級までは、勉強時間も1日1時間程度だったのではないでしょうか?

それがいきなり

  • 理解するのが難しくて
  • 1日の勉強時間が3倍近く必要

というのはかなり厳しいですよ。

簿財同時は相当な覚悟が必要

簿記2級までは「勉強が楽しい」ですが、簿記1級や税理士試験では「勉強が辛い、苦しい」に変わります。

仕事が終わって疲れて帰宅して365日、本当に続ける覚悟はありますか?

もちろん日商簿記2級から、簿財同時学習で同時合格する方も存在します。

ただ相当な覚悟がないと「最後の講義まで残ることすら難しい」という事実は、申込み前に知っておいてほしいのです。

ワイ
ワイ

同時学習するなら覚悟を持って申し込みしよう。

スタディングなど専門学校の利用で、インプットを軽減すべし。

着実に1科目ずつの選択もアリ

専門学校もビジネスです。

簿記論1科目より簿財同時のほうが料金が…

そういうことです。

日商簿記2級レベルから働きながらの場合、安易に同時学習して共倒れになるよりは、1科目ずつ確実に進むことをおすすめします。

簿記2級から簿財同時合格の目安

簿記2級から簿財 働きながら現実的? アンケートの結果

簿記2級スタートの合格者にも、「働きながら簿財合格は現実的か?」を聞いてみました。

簿記2級から簿財、働きながら現実的?

  • 余裕・・・13.5%
  • 頑張ればイケる・・・46.8%
  • 厳しい。1科目ずつにしとけ・・・39.7%
ワイ
ワイ

1級スタートよりは「余裕」が激減しています。

アンケートから、簿記2級スタートで簿財同時合格は「無理ではないが、相当頑張ればイケる」という結果に。

簿記2級から簿財合格、勉強時間の目安

  • 最低1,000時間
  • 確実を狙うなら1,250超
  • 当たり前だけど、やればやるほど合格可能性は高まる

ポイント

2級合格からの簿財同時学習は、勉強時間が1,000時間以上とれないと厳しい!

会計科目の受験資格撤廃の影響について

令和5年度会計科目の受験者数

国税庁HPより)

会計科目は今が狙い目

令和5年度の税理士試験から、会計科目(簿記論と財務諸表論)の受験資格が撤廃されました。

この改正により会計科目の受験者数は20%以上増加しました。

簿財受験生にとってはオイシイ改正です。

ワイ
ワイ

受験者数の増加は税理士試験では、ほとんどなかったことです。

簿財の受験生レベルは低い

会計科目はこれまでも、いわゆる記念受験が多く、受験生レベルは税理士試験の中では最も低いです。

そこにさらに今回の改正で

サラリーマン
サラリーマン

ちょろっと税理士試験でも受けてみるか〜

7月ぐらいから本気で勉強すれば大丈夫っしょ!

キャリアウーマン
キャリアウーマン

こういった分母要因が相当多いでしょう、これはチャンスです。

会計科目の合格率

簿記論 財務諸表論 直近の合格率の折れ線グラフ
国税庁公式データより作成

近年の会計科目は、15〜20%の合格率で税法科目に比べても甘めです。

大手の専門学校の定期テストで上位30%以内をキープできれば、合格可能性はかなり高いでしょう。

平均令和6年令和5年令和4年令和3年令和2年令和元年
簿記論19.05%17.4%17.4%23.0%16.5%22.6%17.4%
財務諸表論18.78%8.0%28.1%14.8%23.9%19.0%18.9%
国税庁公式より

【働きながら簿財同時】筆者の失敗談

簿財同時 失敗談

日商簿記1級合格からでも2科目はキツイ

筆者は日商簿記1級合格後に、簿財同時学習をはじめました。

それと同時に会計事務所に転職。

すべては順調でした。

しかし、それから筆者は簿記論を4回受験することになります(涙

無駄なインプット時間

「お前のセンスがない」と言われればそれまでですが。

筆者は初年度に、簿記論も財務諸表論も専門学校の講義を受けました。

週4コマの10時間のインプットです。

簿記論に関しては、ほとんどが日商簿記1級で学習済みの論点。

ワイ
ワイ

正直「税理士試験ってこんなもんなの?」と思いました。

アウトプット時間の不足

日商簿記1級持ちのアドバンテージは、かなりのものでした。

簿記論に関しては、ほとんど勉強しなくても最初から上位30%以内。

財表はずっと上位10%前後でした。

(筆者は全経上級も保有していたので、財表の理論もある程度最初から対応できました。)

しかし週4コマのインプットでアウトプット時間が不足し、計算の実力はだんだん下がっていきました。

凡人はコツコツ進むべし

初年度になんとか財務諸表論は合格しましたが。

その後簿記論と消費税法の同時学習をし、2年目は合格科目無し。

ワイ
ワイ

相当に凹みます。

実際に挑戦して挫折した経験からも、複数科目の同時受験は危険だと痛感しました。

筆者の受験歴は別記事で紹介しています。

理論がある科目と、簿記論の同時学習は相当キツいです。

サラリーマン
サラリーマン

1年で2科目ゲット!!

という甘い誘惑に負けずに、コツコツ1つずつ進むほうが案外近道ですよ。

簿財同時学習の現実的な勉強時間まとめ

簿財同時学習 慎重に

この記事では、レベル別・状況別の簿財同時学習について解説しました。

簿財同時学習の目安

  • 簿記1級合格レベル・・・最低800時間程度。1,000時間以上を推奨。
  • 簿記2級レベル・・・最低1,000時間、1,250時間超を推奨。無理ではないが、結構厳しい。
  • 働きながら同時学習・・・初学同時学習は慎重に、経験者は可能。

簿財を残すと、税理士試験が長期化します。

複数科目の同時受験はリターンもありますが、共倒れリスクもあります。

簿財を順番に仕留めてから、気持ち良く税法に進むのもありじゃないでしょうか?

自身の確保できる勉強時間から、慎重に選択することをおすすめします。

ワイ
ワイ

筆者の失敗談が、これから税理士試験に挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

働きながら効率良く勉強したい方は、スタディングの記事も要チェック。

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