税理士試験の中でも最難関と言われている法人税法、先日受験してきました。
今後の受験計画のために、自己採点します。
試験終了直後に解答復元したので、再現度は高いかと。
みなさんの自己採点の参考になれば嬉しいです。
【第71回税理士試験】法人税法の不合格答案
理論
問1
(1)収益の計上時期、計上額 理論マスター2−2ベタ書き
(契約の効力が生ずる日が漏れたのでマイナス1点)
(2)機械装置本体・・・原則的処理の意図が読めず、引渡しの日である3年3月22日に10,000,000円を益金算入する
保守サービス・・・ようわからん。役務提供開始日である3年4月1日の属する事業年度に2,400,000円益金算入
(的外れマイナス10点)
(3)協力金は交付決定日に収益を計上する。
したがって3年2月25日において、1,000,000円を益金算入する。
問2
(1)当該陳列棚は、製品等の広告宣伝の用に供する資産を贈与したことにより生ずる費用であるため、均等償却を行う繰延資産に該当する。
均等償却を行う繰延資産で、その支出金額が20万円未満であるものにつき支出事業年度に損金経理をしたときは、その損金経理した金額は、その事業年度の損金の額に算入する。
したがって当該150,000円は、その全額が当期の損金の額に算入される。
(マイナス1点)
(2)当該製品bの無償提供は、寄附金の額に含まれる。
フードバンクは国又は地方公共団体ではなく、又公益法人等にも該当しないためその他寄附金となる。
したがって製品bの原価相当額450,000円のうち、一般寄附金の損金算入限度額に達するまでの金額が損金の額に算入される。
なお、損金算入限度額を超える部分の金額については損金の額に算入されない。
(的外れマイナス3点)
(3)当該債権放棄は、G社への寄附金の額に該当する。
G社はE社との間に法人による完全支配関係があるため、その全額が損金の額に算入されない。
また当該債権放棄は寄附修正事由に該当するため、G社株式の帳簿価額に5,000,000円が加算され、同額の利益積立金額が増加する。
(マイナス3点)
計算
問1
(1)正解した箇所
損金経理納税充当金、損金経理法人税等、損金経理住民税、損金経理過怠税、役員給与の損金不算入
(2)正解した箇所
別表4
寄付金の損金不算入、譲渡損益調整勘定繰入額、譲渡損益調整勘定戻入額(360,000のみ)、受取配当等の益金不算入、法人税額控除所得税額、土地の譲渡に係るコメント
別表5
C社株式、譲渡損益調整勘定(1,430,000と2,2,040,000)
(3)正解した箇所
貸倒損失認定損、個別貸倒引当金繰入超過額、個別貸倒引当金繰入超過額認容、一括貸倒引当金繰入超過額認容、一括貸倒引当金繰入超過額、貸倒実績率
問2
正解した箇所 損金経理納税充当金のみ
本試験中の心の声
ん?正誤があるのか?なんだよしっかりしてくれよ。
公益法人には該当しない?寄附金か?
「はじめてください」
まずは理論っと、2−2!Sランク!これは書ける!書けるぞ!
カキカキ…
よし2ページ目までいったけど書いた。ん?随分余白があるな、まぁいいか次。
保守サービス?原則的な処理?うん、よくわからんな飛ばそう。
「すみません。顔確認するのでマスク取ってもらっていいですかー」
あー、はいはいマスクね。集中させろよ。
協力金?
持続化給付金とかは支給決定通知日に計上するけど、それが聞きたいのか?
時事ネタ入れてきたかー。
これは実務やってないと、わからんのではないだろうか…
次、事例。
これは広告宣伝用だから繰延資産だな。
20万未満だから少額か、TACの答練でやったまんまだな。
フードバンク?知らないな。ここは適当に埋めておこう。
最後はグループか。
寄付修正もあるからそれも書いておこう。
次、計算。
ぐわー、もう50分経過か。
急ごう。
「すみませーん、マスク取ってもらっていいですかー」
なんなんだよ!2回確認する意味!さっき確認しただろうがク●がっ!
おっと集中集中。
租税公課か、なんか全体的に簡単だな。
延滞関係はよくわからんな、適当に埋めよう。
またグループか。
ん?でもこれ簡単だな。
これはできないとマズいな、慎重に解こう。
譲渡損益調整勘定2つあるな、書き方よくわからん。
別表5はとりあえず1列にまとめて書こう。
最後問2
ん?解散の計算なんてやってなくね?
それでも解けるところあるかもだし、とりあえず読むか。
…
なるほど、全然わからん。
あっ納税充当金は写すだけっぽいな、転記転記。
ほかのとこはやっぱりわからんな、捨てよう。
残り10分、飛ばした理論埋めとくか。
うーん、原則的な処理ってなんや?
聞きたいことがわからん。
つーか解答欄なくね?
ぱらぱらぱら…
あっ!2−2ベタの解答欄1ページしかないやん!
やばい、2ページ目まで書いてる!
大変だ!修正テープ持ってきてよかったー。
ベタ書き全部直すのは無理だな、時間ないし。
よし1ページ目の下に全部ぶちこもう。
あとは原則的な処理について適当に埋めておこう。
かきかき…
「やめてください」
終わった、疲れた。
解散の計算はTAC生はできないだろうな。
全体的に良い問題だったな。
とりあえずビール飲みたい。
おうちかえりたい。
自己採点をしてみて
理論32 計算36 合計68
TACの本試験後のプランニングでは、65以上で次に行っていいとのことなので、ラストの相続税法の申し込みをしました。
理論については多少ずれるかと思いますが。
普段の答練でも添削後に自己採点を下回ったことはないので、大幅に下がることはないでしょう。
計算も問題用紙に最終値をメモしてきたので、ほぼほぼ同じはず。
期待して12月を待とうと思います。
こんな状況でも会場まで行って受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
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