
初めての理論暗記で、やり方がわからない・・・
せっかく覚えた理論、すぐ忘れてしまう・・・

こんな悩みをお持ちですか?
筆者も初めての理論暗記は、色々と苦戦しました。
結論、理論は誰でも必ず覚えられます。
地道に暗記作業を継続する、これが重要。
この記事では、税理士試験4科目合格の筆者が理論暗記のコツを紹介します。
この記事でわかること
- 税法理論暗記のコツ
- おすすめの暗記方法
- やってはいけない暗記方法
- 効果的な理論の復習ペース
理論暗記のコツ

五感をフル活用する
理論暗記のコツはズバリ、「五感をできるだけ多く使うこと」です。
五感とは?
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のこと
暗記はどれだけ多くの感覚を使って、脳に刺激を与えるかで効率が違います。
こんな経験、皆さんもありますよね?
これは五感と結びつくことで、脳に強烈な刺激が送られて記憶に残っているからです。

普段の理論暗記でも、五感をフル活用すれば暗記が捗りますよ。
五感を活かした暗記テクニックの例

1. 視覚(目で覚える)
- 理論暗記カード:条文のキーワードを赤字にして赤シートで隠す。
- 色分けノート:重要ワードは赤、例外規定は青、計算の注意点は緑になど。
- 図解・フローチャート:法人税や相続税の適用順序を「流れ図」にすると整理される。
2. 聴覚(耳で覚える)
- 音読する:理論マスターを声に出して読む。特に「接続詞」部分を強調すると流れを覚えやすい。
- 録音して聞く:通勤中に自分の声で録音した理論を聞き流す。
- リズム暗記:租税の定義や条文の「暗唱部分」をリズムに乗せると忘れにくい。
3. 嗅覚(香りで覚える)
- アロマ学習法:理論暗記の時はローズマリーやレモン系アロマを使う。
- 試験本番に再現:試験当日に同じ香りをハンカチに染み込ませて嗅ぐと、勉強時の記憶が呼び起こされやすい。
4. 触覚(体で覚える)
- 手で書いて暗記:理論を「一度は全文書き出す」ことで身体で覚える。
- 単語カードをめくる:理論のキーワードカードをシャッフルして確認。
- 模擬答案作成:本番同様の答案用紙を使い、実際に手で書く練習を繰り返す。
5. 味覚(味で覚える)
- ガムや飴を固定する:理論暗記時に決まった味を使い、試験前にも同じ味を口にする。
- ご褒美法:理論1題を完璧に暗唱できたらチョコを一粒 → 脳が「快感=記憶」と結びつける。
効率的な税法理論の覚え方

おすすめの暗記方法
では具体的にどうやって暗記するのか?
筆者のおすすめの暗記方法は「音読+タイピング」です。

理論は読んで覚える
理論は繰り返し読んで覚えます。
場所を選びますが「黙読より音読」の方が覚えやすいので基本は音読推奨。
お風呂に入りながら、音読がおすすめです。

筆者はiPadを使って理論暗記をしています、詳しいやり方はこちらの記事をどうぞ。
アウトプットはタイピングで
理論のアウトプットはタイピングがおすすめ。
発声しながらタイピングでアウトプットすれば、五感のうち3つを使います。

脳に強烈な刺激が入ることでしょう。
iPadを使っているなら、タイピング用にキーボードを購入してみるのもいいですね。
記憶の維持は音声で
理論集をひらけない時でも、聴覚を使って理論暗記は可能です。
筆者も財務諸表論と消費税法は、CDを購入して移動時間に聴いてました。
ICレコーダーに録音するのが面倒だったでw

音声で聴く方法は、がっつり暗記するというよりは記憶の維持に役に立ちます。
理論CD・音声は、サイバーブックストアで買えます。
失敗した暗記方法

書いて覚えるのは時間の無駄
書いて覚えるのは、まったくオススメしません。
時間がかかりすぎますし、腱鞘炎になります。
理論を書き出すのは、定期テストと本試験だけで大丈夫。
理論暗記に慣れてない方は不安かもしれませんが、書かなくても必ず覚えられます。

限られた時間を有効に使いましょう。
音声自動入力は精度がいまいち
アウトプットの時短を目指してGoogleドキュメントを使って音声入力にも挑戦しました。
音声入力は素晴らしい技術ですが、専門的な税法用語はさすがにうまく変換されず。

音声入力は個人的に合いませんでした。
最近のレコーダーはAI搭載により、高精度で文字起こしできるように。
気になるなら使ってみるのもアリかも。
理論暗記が辛いのは最初だけ

覚えた理論を忘れるのは普通です
初めての理論暗記は、不安ばかり。
数時間かけて暗記した理論が、次の日にはすっかり忘れているんですから。

全部覚えるなんて絶対無理やろ・・・
税法初学者は絶望していると思いますが、覚えた理論を忘れるのは普通です。
人間は1日経つと約75%を忘れる

人間の記憶について、時間と忘却の関係を研究したのがエビングハウスの忘却曲線。
図1のように、人間は1日経つと覚えたことの約75%を忘れるようにできています。
ですから、今日覚えた理論を翌日ほとんど忘れているのは普通です。

短期記憶から長期記憶へ

では、忘れないためにはどうすればいいのか。

答えは復習すること、これだけです。
復習によって、短期記憶が長期記憶に変わります。
何度も繰り返すことで、長期記憶に変わる経験は誰でも絶対にしています。

理論暗記も同じことです。
理論回転表で復習ペースを管理する

覚えた理論を、忘れてしまう前に復習する。
そのために、理論回転表を作成して復習ペースを管理しましょう。

Excelでも、スプレッドシートでも、何でもOK。
理論暗記は回転数の管理が最重要です。
模試や答練で実戦感覚を身につけたい方は、大原税理士講座の口コミ記事・TAC税理士講座の口コミ記事も参考にしてください。
エビングハウスの忘却曲線を意識すると、復習ペースは
こんな感じで段々と伸ばしていきましょう。
繰り返せば繰り返すほど、覚えなおしが楽になるのを実感するはず。
本試験の直前には、全ての理論を数日で覚え直す「回す」作業が必要になります。

直前期までに完全に忘れてしまうのを防ぐために、忘却曲線を意識して定期的に復習しておきましょう。
理論暗記を制する者は税理士試験を制する

この記事では、理論暗記のコツについて書きました。
税法初学者は不安でしょうけど、理論は必ず覚えられます。
税理士試験を突破するには、理論暗記からは逃げられません。
理論暗記のやり方は人それぞれ。
なるべく早く、自分に合ったやり方を見つけてください。

理論暗記を制することが合格への最短ルートです。
合格後のキャリアアップを意識するなら、転職エージェント比較記事も確認しておくと安心です。
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