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税理士試験

税理士試験に落ち続けたら撤退すべき?判断基準を徹底解説

税理士試験 撤退する基準
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YC

中卒・元パチプロの40代 7年間勤めた会計事務所を退職し、現在は受験専念 税理士試験4科目合格済み (簿財法消) 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生
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税理士試験は「長期戦・継続戦」が前提の資格であり、多くの受験生が数年単位で挑戦します。

しかし、努力してもすぐに結果が出るとは限らず、年単位で落ち続けるケースも珍しくありません。

税理士受験生の悩み

  • このまま続けても受かるのだろうか?
  • もう撤退したほうがいいのか?
  • 自分には向いていないのでは?

こうした不安は、多くの受験生が一度は抱えるごく自然な悩みです。

本記事では、10年受験生として何度も壁にぶつかりながら、税理士試験に向き合い続けてきた筆者が、“続けるか撤退するかを判断するための基準”を徹底解説します。

さらに、税理士試験を続行した場合のメリット、撤退した場合のキャリアルート、再挑戦を視野に入れる際の学習戦略まで幅広くカバー。

ワイ
ワイ

この記事を読めば、「自分はどちらを選ぶべきか」がはっきりし、今後の行動が明確になるはずです。

税理士試験を撤退すべき人・続けるべき人の特徴

税理士試験 撤退すべき人 続けるべき人の特徴

撤退を検討すべき人の特徴

撤退を検討すべき人の特徴

  • 長期間勉強しているのに、成績の伸びがほとんど見られない
  • 勉強時間の確保が難しく、計画が常に崩れてしまう
  • 以前より意欲が明らかに低下し、理由もはっきりしない
  • 科目ごとに合格の兆しが見えず、得点が停滞している
  • 仕事・家庭との両立がうまくいかず、十分な学習時間を確保できない
ワイ
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筆者はTAC生でしたが、基本的に同じ科目の2・3年目は成績が前年より良かったです。

成績が伸びてない場合は、勉強の方向性が間違っているかも。

続ける価値がある人の特徴

続けるべき人の特徴

  • 勉強を続ける中で、徐々に点数が上がっている
  • 合格したい理由や目的が明確で、強い動機が残っている
  • 今後、学習時間を増やせる見込みがある(異動・転職・生活改善など)
  • 過去問や答練で「あと一歩」で合格に近づいている手応えがある
  • 理解度が高まり、学習ペースが掴めていると感じる
ワイ
ワイ

成績が伸びているなら、続けていればいつかは合格できます。

諦めずに続けてほしいです。

判断に迷う人が意識すべき“中間ポイント”

撤退・継続が微妙な人の特徴

  • 成績は伸び悩んでいるが、全く伸びていないわけでもない
  • 科目によって得意・不得意が分かれ、相性に差がある
  • 「辞めたい」と「続けたい」が半々で、気持ちが揺れている

こうした「中間ゾーン」の場合、勉強方法や教材・講座を見直すことで合格可能性が大きく変わるケースが多くあります。

ワイ
ワイ

基本的には、前年と同じ科目に再挑戦すべきだと思います。

「どうしても合わない」と感じる場合は、科目変更も検討しよう。

全科目の特徴は、別記事で紹介しています。

税理士試験を撤退すべきか?状況別チェックリスト

税理士試験 撤退すべきか? チェックリスト

受験回数・年数から見る「撤退ライン」

以下の傾向がある場合、勉強方法の根本改善が必要です。

撤退ライン

  • 同一科目を3〜4年以上連続で落としている
  • 総受験歴が5年以上でも科目合格がほとんど進んでいない
  • 答練や模試の成績が長期間横ばいで改善が見られない
ワイ
ワイ

個人的に会計科目を3年。

全力で勉強して、一科目も受からないなら考えるべきだと思います。

筆者の受験歴(参考)簿記論4回・財務諸表論1回・消費税2回・法人税3回・相続税2回

ワイ
ワイ

長期化したのは働きながら、簿記論と消費税の複数科目を受験したことが原因。

力が分散して、ガチ勢に勝てるほど甘い試験ではありません。

夢を見るのは止めて、1年1科目に集中するべきです。

科目ごとの難易度と特性

科目ごとの特性

  • 簿記論・財務諸表論:慣れ・計算スピードが結果に直結する科目
  • 税法科目:暗記量が多く、効率的な暗記方法が欠かせない
  • 法人税・所得税・相続税:難易度が高く、長期化しやすい難関科目
ワイ
ワイ

筆者は100%計算の簿記論が苦手でした。

4回目で何とか合格。

簿記論の勉強方法おすすめの暗記方法は別記事で紹介しています。

生活環境・負担の大きさから判断する

チェックポイント

  • 長期間、睡眠不足や疲労感が続いている
  • 家庭や仕事の事情で安定した学習時間が確保しづらい
  • 勉強が後回しになり、計画が常に崩れてしまう
ワイ
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実際に筆者は2回目の法人税の合格発表前、不安とストレスで不眠になりました。

その後、不合格発表を受けて受験専念することを決めました。

税理士試験の撤退を考える理由

税理士試験 撤退を考える理由

精神的負担が大きくなる

税理士試験は結果が年1回のため、不合格だった際のショックは大きく、 「努力がすぐに成果に結びつかない」という悩みを抱えやすい試験。

長期間結果が見えない状態が続くと、不安や焦りが積み重なり、前向きさが失われてしまうこともあります。

ワイ
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本当に、本当にシンドい試験。

続けるには、強い覚悟が必要です。

時間的な負担と現実的な限界

税理士試験は1科目につき、1,000時間超の勉強時間が必要と言われる長期戦。

社会人にとって年間1,000時間を確保するのは大きな負担で、仕事・家庭と両立を続けるのは容易ではありません。

ワイ
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以下はXで合格者に実施した、アンケートの結果。

早期合格する人は、勉強量がハンパないです。

科目ごとの勉強時間の平均値

諦めた人に共通する3つの特徴

諦めた人の特徴

  • 環境が整わず、改善の見込みも立たなかった
  • 勉強方法を見直さず、同じやり方を繰り返していた
  • 「なぜ目指すのか」という動機が曖昧になっていた

税理士試験を撤退せずに続けるメリット

税理士試験 続けるメリット

合格後の収入・キャリアアップ

税理士資格は専門性が高く、取得すれば年収600〜800万円、さらに独立開業すれば年収1,000万円以上も狙える強力な資格です。

令和6年の調査によれば、税理士の平均年収は約856万円。

令和6年賃金構造基本統計調査より
ワイ
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加えて、働く時間や場所・従業員の有無など自由度が高いのも魅力です。

ツラい税理士試験を頑張るだけの価値がある資格。

独立・開業で得られる自由度

税理士資格は独立・開業がしやすく、顧問料収入・各種相談料・コンサルなど複数の収入源を持つことで、安定と自由を両立できる可能性があります。

顧問料収入とは?

企業の会計や税務を毎月サポートする代わりに、毎月もらえる固定収入のこと。税理士事務所の安定収入の柱。

ワイ
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ある程度の顧客が確保できれば、毎月安定して稼ぐことができます。

仕事量も自由に調整できるのもメリット。

税務知識は「一生もののスキル」

税務・会計の知識は転職・独立・副業など、どんな働き方を選んでも役立ちます。

資格の有無に関係なく、生涯にわたり価値を発揮するスキルです。

【税理士試験】撤退後の選択肢

税理士試験 撤退後の選択肢

税理士試験以外の資格ルート

別資格の例

  • 日商簿記1級
  • 公認会計士
  • FP
  • 社会保険労務士

難易度・キャリアの方向性に合わせて、再スタートできる資格は豊富にあります。

ワイ
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筆者は受験資格の関係で、先に日商簿記1級を取得しました。

筆者の合格体験記は、別記事で紹介しています。

会計・経理分野への転職ルート

税理士試験の学習経験は、会計事務所・経理・税務コンサルなど幅広い職種で評価されます。

「税務会計の基礎を理解している人材」として採用されやすいのが特徴。

ワイ
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会計事務所で働くと感じますが。

会計事務所の職員が言ってる事を理解できるクライアントは少数。

「税理士試験の勉強が無駄になる」ことはありません。

実務経験を積めばキャリアの幅はさらに広がる

会計事務所や経理の現場で実務経験を積めば、市場価値は大きく高まり、 資格を持っていなくても専門性の高いキャリアを築くことが可能です。

ワイ
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Xで行ったアンケートでは「簿記2級あれば会計事務所に転職可能」が多数派。

さらに税理士試験の知識があれば、会計業界では重宝されます。

アンケートの詳細は、別記事で紹介しています。

税理士試験の再挑戦をする場合の勉強戦略

税理士試験 再挑戦

勉強方法を変えるだけで結果は変わる

勉強の質を変えるだけで、同じ学習時間でも成果が大きく変わることがあります。

見直しポイント

  • 独学は辞めて専門学校を利用する
  • アウトプット中心の学習に切り替える
  • 理論暗記を「理解ベース」にする
  • 過去問・答練の演習回数を増やす
ワイ
ワイ

独学は今の時代、本当にやる意味がありません。

低価格なスタディングがありますし、全くおすすめしません。

独学が不利な理由は、別記事で解説しています。

学習時間の確保と生活リズムの調整

勉強時間確保のポイント

  • 早起きして朝活する
  • 通勤時間を講義・音声学習にあてる
  • 週末にまとまった学習時間を確保する
  • 転職・専念も検討する
ワイ
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受からない人は単純に、勉強時間が足りてない場合が多いです。

Xのアンケートの結果を参考に、勉強時間を増やしましょう。

講座・教材の見直し

講座を変えることで、理解度や進捗が大きく改善するケースもあります。

各講座の特徴

  • TAC:王道で網羅的なカリキュラム。受験専念向け
  • 大原:利用者・受講満足度No.1。迷ったらココ
  • スタディング:スキマ学習に最適な時短型スタイル。社会人・初学者向け
ワイ
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同じ科目なら、3年目からは他校も検討しよう。

同じ講座だと「慣れ」で実力が伸びないことも。

おすすめの税理士講座は、別記事で紹介しています。

税理士試験を撤退するのも続けるのもどちらも正解になりうる

税理士試験 撤退or継続

他人と比べる必要はない

税理士試験は人それぞれ事情も環境も異なり、進むペースも違います。

他人の合格スピードを気にしすぎる必要はまったくありません。

ワイ
ワイ

筆者も10年の間に、沢山のスーパー受験生に追い抜かれてきました。

それでも毎年、最善の選択肢を選んできたつもり。

変に凹む必要はありませんよ、大事なのは継続することです。

自分にとって納得できる道を選ぶことが最重要

続けても良い。撤退して別の道に進んでも良い。

大切なのは、自分自身が納得できる選択をすることです。

ワイ
ワイ

筆者は「途中で辞めたら後悔する」と思って続けました。

もちろんモチベーションが下がったり、未受験の年もありました。

筆者の税理士試験挑戦記は、別記事で紹介しています。

一度立ち止まって現状整理しよう

これらを整理するだけで、進むべき方向は驚くほど明確になります。

見直しポイント

  • 学習時間
  • 成績の伸び
  • 仕事との両立状況
  • 生活・学習環境
ワイ
ワイ

努力不足・専門学校を変える・転職する・専念する。

自分に足りないのは何なのか、一旦考えよう。

税理士試験を撤退すべきか、続けるべきか?まとめ

税理士試験 撤退か 継続か

撤退か?継続か?まとめ

  • そもそも本当に税理士になりたい?・・・なりたい→継続、別に→撤退
  • 勉強時間足りてる?・・・年間1,000時間は最低ライン。受かる人はもっとやってる。
  • 1科目に3年以上かかってる?・・・会計科目なら撤退も検討。税法科目なら他校も検討。
  • 学習環境整ってる?・・・環境を変えれない→撤退を検討。変えれる→転職・専念して継続

税理士試験は難関で長期戦となりますが、撤退するのも続けるのもどちらも正しい選択になり得ます。

大切なのは、「自分の未来にとって最も納得できる道を選ぶこと」。

挑戦した経験は必ず人生にプラスとして返ってきます。あなたの選択が前向きな一歩となりますように。

ワイ
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方向性が決まったら、あとは覚悟を決めて継続するだけ。

進むも休むも撤退するも、後悔しない選択をしよう。

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