iPadを使って税理士試験の勉強をしている筆者。
これから日商簿記や税理士試験の勉強をはじめる方すべてにiPadをおすすめします。
みなさん、こんな経験ありませんか?
これらの問題はiPadを使えばすべて解決します。
この記事ではiPad勉強法について、始め方からやり方までまとめました。
この記事でわかること
- iPad勉強法のメリットデメリット
- 資格試験用iPadの選び方
- おすすめのiPadモデル
- iPad勉強法に必要なもの
- iPad勉強のやり方
資格試験にiPadを使うメリット・デメリット

繰り返し学習が何回でも簡単にできる
iPad勉強法の最大のメリットは、繰り返し学習が簡単にできること。
日商簿記や税理士試験では、試算表や別表の形式が印字がされた総合問題を何回も解く必要があります。
筆者も以前は解答用紙を消しゴムで何回も消したり、コンビニまでコピーしに走ったりしていました。
iPadを使うようになってから、このような作業をすることはなくなりました。
何回でも書き直しができる
不要になった情報を簡単に削除して、必要な情報に書き換えることができるのも○。
理論集なんかは余白が小さいので、iPadに取り込んだほうが色々と便利ですよ。
プリンターが不要になる
最近では、念の為取っておいたプリンターも処分しました。
バカ高いプリンターのインクを買うことはもうありません。
大量の教材をすべてiPadに集約できる

資格試験では大量の教材を使用します。
画像は税理士試験の法人税法の1年分の教材。
外出先で勉強する場合、大量の教材を持ち運ぶのは大変ですよね。
iPadを使えばこれらの教材を丸ごとiPadに集約できます。
外出先で勉強する方にもiPadはオススメです。
持ち運ぶのがiPadだけになって楽チンですね。
iPhoneと同期でスキマ時間を有効活用
コーヒータイムやトイレ休憩、iPadは開けないけどスマホならOKの場面って結構多いですよね。
iPhoneとiPadは簡単に同期できるので、仕訳の確認や理論暗記にスキマ時間を有効活用できます。
時間がない社会人こそiPadを使おう。
YoutubeやKindleも大画面で快適
勉強には息抜きも大事。
iPadの大画面はYoutubeの動画試聴やKindleで読書も快適です。
筆者はiPadを購入してから、スマホはほとんど触らなくなりました。
勉強用iPadにおすすめのアプリはこちらの記事でまとめてあります。
iPad勉強法のデメリットは初期費用
iPad勉強法のデメリットは初期費用が数万円かかってしまうことです。
最近ではApple製品が値上げラッシュでかなり厳しいです、値上げやめてくれ。
基本的にデメリットと言えるほどの大きな問題はありません。
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資格試験用iPadの選び方

容量は64GBで足りる

画像は筆者のiPadの容量のスクリーンショットです。
iPadを選ぶ際に1番迷うのが容量の問題。
先ほどの税理士試験法人税法の大量の教材を入れても約40GBとまだ余裕があります。
税理士試験のなかでも最大ボリュームの法人税法でこの程度なら、資格試験のほとんどは64GBで足ります。
| 資格名 | 教材量の目安 | iPad容量の目安 |
|---|---|---|
| 簿記2級 | テキスト2冊+問題集1冊程度 | 64GBで余裕 |
| 簿記1級 | テキスト8冊+問題集 | 64GBで十分 |
| 税理士試験(法人税法) | テキスト8冊+問題集8冊程度 | 64GBでOK |
| 税理士試験(2科目以上) | 各科目8冊+問題集8冊程度 | 128GBが安心 |
| 社会保険労務士 | 各科目テキスト+過去問集 | 64〜128GB |
| 公認会計士 | 各科目に分厚い教材・問題集多数 | 128GB以上推奨 |
画面サイズは目的に応じて
現行モデルのiPadの画面サイズは3種類。
「問題集は紙でOK」なら11インチ。
「画面分割して1台で完結させたい」なら13インチを選ぼう。
miniは小さすぎるので資格試験用には向きません。
資格勉強用iPad現行モデルを比較

販売中のiPad主要モデルを比較します。
| 第11世代 無印iPad | 第7世代 iPad Air | 第7世代 iPad mini | 第8世代 iPad Pro | |
| 発売年 | 2025年 | 2024年 | 2024年 | 2025年 |
| 価格(執筆時、税込) | 58,800円〜 | 98,800円〜 | 78,800円〜 | 168,800円〜 |
| おすすめ度 | ||||
| ディスプレイサイズ | 11インチ | 11インチ〜 | 8.3インチ | 11インチ〜 |
| 内蔵チップ | A16 Bionic | M3 | A17 Pro | M5 |
| 5G回線対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ロック解除 | Touch ID | Touch ID | Touch ID | Face ID |
| 充電ケーブル | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
| 対応Apple Pencil | USB-C | Pro | Pro | Pro |
| 対応キーボード | Magic Keyboard Folio | Magic Keyboard | 社外Bluetoothキーボード | Magic Keyboard |
| ストレージ容量 | 128GB〜512GB | 128GB〜1TB | 128GB〜512GB | 128GB〜2TB |
| カラーバリエーション | 4色 | 4色 | 4色 | 2色 |
資格勉強用おすすめiPad2選

資格勉強用iPadおすすめ2選
iPadで勉強するなら、おすすめは以下の2つ。
無印iPadはコスパ最高
勉強用なら無印で充分です、Webブラウジングもストレスなし。
Airを買うより無印+アクセサリーを充実させたほうが絶対にいいです。
筆者も無印iPad(第8世代)を使用中。
購入から5年以上経過していますが、現役バリバリで使えてます。
快適性を重視するならiPad Air 13インチ
初期投資は高いですが、大画面で1台で完結させたいなら13インチのAirがおすすめ。
Airを買えば、重い問題集を持ち運ぶことは無くなります。
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【資格試験用iPad】旧モデルを選ぶのはアリ?

コスパ重視なら旧モデルはアリ
iPadが欲しいけど初期投資が高くて悩んでるなら、旧モデルも検討しましょう。
資格試験用なら最新モデルの機能は必要ありません。
コスパが良い旧モデルなら、以下の2つがおすすめ。
| 項目 | 第9世代 無印iPad | 第10世代 無印iPad |
|---|---|---|
| 発売年 | 2021年 | 2022年 |
| 価格(税込) | 49,800円〜 | 58,800円〜 |
| おすすめ度 | ||
| ディスプレイサイズ | 10.2インチ | 10.9インチ |
| 内蔵チップ | A13 Bionic | A14 Bionic |
| 5G回線対応 | 非対応 | 対応 |
| ロック解除 | Touch ID(ホームボタン) | Touch ID(電源ボタン) |
| 充電ケーブル | Lightning | USB-C |
| 対応Apple Pencil | 第1世代 | USB-C |
| 対応キーボード | Smart Keyboard | Magic Keyboard Folio |
| ストレージ容量 | 64GB / 256GB | 64GB / 256GB |
| カラーバリエーション | 2色(シルバー・スペースグレイ) | 4色(ブルー・ピンク・シルバー・イエロー) |
iPadいつまで使える?
iPadの寿命は約8〜10年。
2025年8月時点の公式サイトのアップデート情報によると
がまだセキュリティアップデートの対象となっています。
旧モデルでも、古すぎるモデルはセキュリティ面から危険です。
耐用年数と価格差で考えると
発売日・セキュリティアップデート・耐用年数を考慮して無印iPadを比較してみます。
年換算すると最新モデルが1番お得になります。
「とにかく初期費用を抑えたい、4〜5年使えれば充分」の場合は整備済製品や中古で第9世代か第10世代を狙うのがいいでしょう。
それ以外は基本的に第11世代 無印iPadでOK。
中古で旧モデルを探すなら中古ショップのイオシスがおすすめ。
未使用品やAランクを選べば、新品同様の旧モデルが格安で購入できます。
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資格試験をiPadで勉強するのに必要なもの

ApplePencil
ApplePencilは必ず必要です。
個人的にはやっぱり純正が書き心地も良くておすすめ。
非対応のものを買わないように注意。
ペーパーライクフィルム
ペーパーライクフィルムも必須です、これが無いとツルツルして書きづらいので。
サイズが合えばなんでもOK。
別記事におすすめのアクセサリーをまとめています、ぜひ読んでみてください。
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GoodNotes6その他アプリ
最低この3つは入れておきましょう。
| アプリ名 | 価格 | 用途 |
| GoodNotes6 | 1,350円〜 | 最強ノートアプリ。ノート3冊までは無料、まずは無料版でお試し。 |
| Googleドライブ | 無料 | GoodNotes6のデータをバックアップするのに必要 |
| AdobeScan | 無料 | 紙の教材をデジタル化してiPadに取り込むのに必要 |
暗記アプリは「暗記マーカー」がオススメです、500円。
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iPad勉強法を取り入れるだけでも効率は上がりますが、やはり専門学校選びも重要です。
教材をiPadに取り込む方法

自分でスキャンする場合
自分で取り込むのは面倒なのでオススメしません。
最近は各専門学校で教材のデジタル化が進んだので、それを利用したほうが簡単。
個人的にはテキストまで取り込む必要はないですね。
これまでiPadで勉強して、簡単に繰り返し問題を解けるのが最強のメリットなので。
わざわざテキストも取り込んで綺麗にまとめようとは思わないんですよね。
テキストは紙でいいですよ。
PDF版などデジタル教材がある場合
日商簿記の解答用紙は、メジャーな書籍ならPDF版があるので使いましょう。
TACの書籍ならサイバーブックストアで解答用紙がダウンロードできます。
Amazonで買うより安いのでオススメ。
税理士試験の教材は、大原とTACはデジタル教材に対応しているので使いましょう。
デジタル教材の取り込み方法は、別記事で解説しています。
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PDFをGoodNotes6へ読み込む方法
GoodNotes6に書類を読み込むのは簡単です。
PDF版の理論マスターを取り込んでみましょう。
step
1「新規」をタップ

step
2「読み込む」をタップ

step
3読み込みする書類をタップ

step
4読み込み完了!

簡単ですね。
GoodNotesの理論マスターは、講義のメモなどをして理解を深めるのに使います。
暗記用の理論マスターは暗記マーカーを使って別に作りましょう。
暗記マーカーへ読み込む方法
暗記用の理論マスターを作ります。
手順はGoodNotesとほとんど同じ。
step
1ブック内の「追加」をタップ

step
2「PDFをブックとしてインポートする」をタップ

step
3読み込む書類をタップ

step
4読み込み完了!

【iPadで資格試験】講義の試聴方法

紙のテキストを併用する場合
iPadかPCで講義を見ながら、テキストは紙。
以上ですw
レジュメが配布されたらGoodNotesに取り込んで、テキストではなく理解用の理論マスターにまとめましょう。
テキストの図解なんかもiPadで写真を撮って、理解用の理論マスターの余白へ。
iPadだけで済むように情報を集約させます。
Split View機能を使う場合
紙のテキストは使いたくない場合は、iPadだけでも講義は受けれます。
iPadのSplit View機能を使うとこんな感じに。

iPadだけだとテキスト部分が狭いし、使いづらいですよ。
最初は「iPad SUGEEEE!」みたいな状態ですが、すぐ飽きます。
ワイはすぐ飽きましたw
やっぱりテキストは紙でOK。
iPadのOSをiPadOS26にアップデートするとSplit View機能が使えなくなります。注意しましょう。
iPadで資格試験の勉強用ノートを作る

無限白紙ノートを作る
次にGoodNotesで無限の白紙ノートを作りましょう。
無限ノートがあれば、仕訳問題や個別の計算問題は何回でも繰り返し学習可能。

書き込みの消し方
書き込みを消すときは、以下のどちらかで消せます。


【iPadで資格試験】理論暗記のやり方

暗記マーカーの使い方
step
1画面右下の鉛筆マークをタップ

step
2暗記箇所をマスキング→「完了」をタップ

step
3音読しながら○✖️をつける


step
4「Rマーク」→「変更」で繰り返し暗記する


理論暗記の復習ペース
理論は1度暗記しても必ず忘れます。
理論回転表をExcelなどで作成して、計画的に復習しましょう。
復習ペースは覚えたての理論は短い間隔で、回数をこなすごとに間隔を長くしていきます。
(筆者の法人税法の理論回転表)

どこまで暗記する?
暗記が進んできたら、マスキングを長くしていきましょう。
本試験に持っていく理論は最終的にこんな感じになります。

これぐらいのマスキング量で、かつ、スラスラ読めるようになれば本試験でも手が止まることなくベタ書きが書けます。
理論はとにかく回数をこなすのが重要です。
理論暗記の詳細は別記事で解説しています。
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直前期は間違いノートを作る

試験が近くなったら間違いノートを作成しましょう。
間違いノートを作ることで、苦手論点や失点パターンなどが明確に。
超直前期は「間違いノートだけやればOK」の状態を目指します。
できなかった問題ができるようになるのが合格への一番の近道。
間違いノートを作る時期
基礎が定着していない状態で作っても量が膨大になるだけ。
筆者は直前期から答練の間違えた問題をまとめています。
直前期まではメモアプリを使って間違えた箇所を簡単にまとめておくのがおすすめ。
間違いノートの作り方
見た目はこだわらずに写真をベタベタ貼り付けるのがポイント。
自分が理解できれば見た目は適当でOK。

まとめるのは合格に必要な問題だけ
法人税法などの範囲が広い科目は、講師が「ここは出来なくてOK」といった問題については無視。
なんでもかんでも載せるのは逆に効率を落とします。
この作業を続けることで、試験の超直前には自分だけの「弱点克服ノート」が完成。
直前期は答練・過去問の解き直しと間違いノートをメインに復習することで、効果的に得点力をアップできます。
資格勉強にはiPadがおすすめ

以上、iPad勉強法に始め方からやり方まで解説してきました。
iPad勉強法は効率的ですが、専門学校と併用するとさらに効果が期待できます。
専門学校の比較記事も合わせてチェックして見てください。
iPad勉強法、興味があれば是非試してみてください。
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