税理士試験に挑戦してみようかな・・・
簿記2級受かった!上位資格に挑戦したい
		はじめて税理士試験に挑戦する時は簿記論か財務諸表論、どちらから受けるか迷いますよね。
年1回しかない税理士試験、可能なら一発合格したいところ。
簿記2級合格レベルからなら、簿記論より財務諸表論をオススメします。
財務諸表論は簿記論に比べて、努力が報われやすい科目。
年間800時間程度の勉強時間さえ確保できるなら、受かりやすい科目です。
この記事では、初受験に財務諸表論がオススメな理由を解説します。
		簿記1級合格者や受験専念生は簿財同時もアリ。
この記事でわかること
- 簿記論と財務諸表論の比較
 - 1科目受験なら簿記論より財務諸表論がオススメな理由
 - 財務諸表論は独学で合格できる?
 - 筆者の合格年度の成績
 
簿記論と財務諸表論どっちが難しい?
簿記論と財務諸表論の比較
| 簿記論 | 財務諸表論 | |
| 簿記2級から合格レベルまでの勉強時間 | 約800時間 | 約800時間 | 
| 理論と計算の割合 | 理論0:計算100 | 理論50:計算50 | 
| 直近の合格率平均値 | 約15% | 約18% | 
| 科目の特徴 | 計算終わらない、難しい、事故りやすい | 理論は気合い、計算は簡単、努力が報われやすい | 
		両科目とも税理士試験の必須科目ですが、特徴が異なります。
どちらを先に受けるか迷っている方は、税理士講座の比較記事も参考にすると学習スタイルに合った選択ができます。
理論は得点源
理論は暗記さえしてしまえば得点源。
計算のように、電卓ミスや集計ミスがないので点数が安定します。
計算100%の簿記論より理論がある財務諸表論のほうが、実力が出やすい科目と言えるでしょう。
		財務諸表論の理論は得点源にしやすいのが特徴です。
理論対策の教材や指導法は各スクールで違うため、スタディング税理士講座の口コミ記事を確認すると、スマホ学習を取り入れた効率的な暗記法がイメージできます。
理論は作文でOK
財務諸表論の理論は税法科目と違い、キーワードを使って作文で解答できれば受かります。
本試験では穴埋め形式も出題されますし、一言一句を暗記する必要はありません。
理解重視の勉強法でOK、税法より圧倒的に楽ちんです。
		全体像の理解には「つながる会計理論」が役立ちます。
理論問題は完璧な丸暗記ではなく、骨子をつかんで作文できれば得点可能。
答案作成のコツは専門学校の講師指導に頼るのも効果的です。講師の評判は大原税理士講座の口コミ記事でも紹介しています。
財務諸表論の計算は簡単
財務諸表論の計算は簿記2級レベルの難易度。
財務諸表論のイメージは「美しい決算書の作成ができるようになるための科目」
計算の内容は簡単です、あとは表示科目や注記といった美しい決算書を作るための論点を学びます。
本試験もワンパターンな総合問題形式のみ、計算は7割から8割の得点を目指しましょう。
		複雑で難解な簿記論の計算より圧倒的に楽ちん。
財務諸表論の計算問題は、出題形式がある程度パターン化されています。
計算演習を重ねたい方は、TAC税理士講座の評判記事をチェックすると、演習量重視の学習スタイルが分かります。
簿記論はハマりやすい
初受験の場合は、まずは1科目でも合格するのが優先。
簿記論は合格レベルの実力があっても、取捨選択を間違えると余裕で落ちます。
筆者のように簿記論に何年も合格できない受験生は多数いますが、財務諸表論で何年もハマっている受験生は見たことがありません。
1科目でも合格することで、辛い税理士試験を続けるモチベーションになります。
財務諸表論が受かりやすい理由

合格率が高い
財務諸表論の直近7年の平均合格率は約18%。
税理士試験の全科目で最も高い合格率です。
		| 年度 | 合格率 | 
| 令和6年度 | 8% | 
| 令和5年度 | 28.1% | 
| 令和4年度 | 14.8% | 
| 令和3年度 | 23.9% | 
| 令和2年度 | 19.0% | 
| 令和元年度 | 18.9% | 
| 平成30年度 | 13.4% | 
受験者数が多い
改正によって、誰でも受験可能になった財務諸表論。
例年2割程度の受験生は申込後にドロップアウトするので、実際の受験者数は約17,600人ほど。
合格率を18%とすれば令和7年度の合格者は3,200人くらいになるでしょう。
		財務諸表論の合格を狙うなら受験者数の多い今がチャンス。
受験生レベルが低い
財務諸表論は誰でも受験できるので独学だったり、ちょろっと受けてみようかな程度の受験生が多いです。
筆者も唯一、1発合格した科目。
専門学校の定期テストでも、受験生レベルは1番低い科目だと感じました。
財務諸表論合格年度の成績など

常に上位10%だった
筆者は優秀な受験生ではないです。
それでも財務諸表論だけは苦労した記憶がありません。
専門学校では常に上位10%付近。
年間の勉強時間は500時間程度で、「めちゃめちゃ勉強した」というほどではありません。
ただ専門学校のカリキュラムを消化していただけで合格できました。
		簿記1級、全経上級の合格者ならこんな感覚なはず。
専門学校を利用すべし
簿記2級合格レベルからなら迷わず専門学校を利用しましょう。
独学は理論学習で詰まります。
専門学校では理論を噛み砕いて説明してくれるので、理解しやすいです。
独学での理論学習は間違った方向に行きがち。
重要度の低い論点に時間を使っている余裕はありません。
		税理士試験は独学よりも専門学校を利用する方が合格率が高いです。
自分に合った学校を探すなら、税理士講座のランキング記事を確認すると判断しやすくなります。
財務諸表論の勉強時間
目安の勉強時間は年間800から1,000時間程度。
筆者も最初は独学で合格を目指しましたが、結局は専門学校を利用しました。
自分で用意した大量の教材はすべて無駄になりました、痛い出費です。
最初から専門学校を利用すべきでした。
		独学を不合格の理由にするくらいなら専門学校に行こう。
合格科目を増やしてモチベアップしよう

この記事では、初受験には財務諸表論がオススメな理由について解説しました。
初受験で1科目でも合格するのと、合格科目無しとでは全然違います。
初受験で合格科目が無いと「1年間が無駄だった」と受験をやめてしまうかもしれません。
税理士試験を続けるには「科目合格を積み重ねる」のが1番効果的です。
まずは簿記論より合格しやすい財務諸表論を取って、税理士試験のモチベーションを上げていきましょう。
		科目合格を積み重ねることで、勉強のモチベーションを保ちやすくなります。
合格後のキャリアを考えるなら、転職エージェント比較記事も参考にしてください。
		
	