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簿記1級はやめとけ?独学で挫折する理由と取る価値がある人【合格者が解説】

2025年10月2日

簿記1級はやめとけ?挫折する人と取る価値がある人の判断図解
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YC

中卒・元パチプロの40代 税理士試験を10年で卒業した人 令和7年税理士試験官報合格 (簿財法消相) 日商簿記1級、全経簿記上級保有
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「簿記1級はやめとけ」と言われて、2級の先へ進むか迷っていませんか?

とくに働きながら勉強する社会人なら、難易度や必要な時間を見て「本当に取る意味があるんやろか」と不安になるのは当然です。

結論からいうと、やめとけと言われるのには理由があります。ただし、簿記1級がいらない資格という意味ではありません。

この記事では、独学で2回目の受験で合格したワイの失敗も交えながら、挑戦する価値がある人・無理に取らなくていい人・現実的な合格ルートまで整理します。

結論:やめとけと言われるのには理由がある。でも全員に当てはまるわけではない

【結論】「やめとけ」と言われるのには理由がある。でも全員に当てはまるわけではない。

  • やめとけと言われる理由:合格率10%前後/範囲が膨大/約1,000時間の勉強時間を確保するのがキツい
  • それでも取る価値がある人:会計を武器にしたい人/税理士や公認会計士も視野にある人/簿記2級で物足りない人
  • 無理に取らなくていい人:目的が曖昧な人/簿記2級で自分の目的を果たせる人

▶ すぐ知りたい人はこちら

簿記1級はやめとけと言われる3つの理由

日商簿記1級 合格率の推移(直近10回)

出典:日本商工会議所 簿記1級受験者データ

簿記1級そのものに価値がないから「やめとけ」と言われるわけではありません。合格までに必要な負担が大きく、目的が曖昧なまま始めると途中で割に合わないと感じやすいからです。

理由1:合格率10%前後の難関

簿記1級の直近10回の合格率は平均12.5%です。高いときでも16.8%(2023年11月)、低いときは9.8%(2021年6月)まで落ち込んでいます。

常に10%前後の水準で推移しており、「狭き門」であることが数字からもわかります。

実施日合格率
1712025.11.1615.2%
1702025.6.814.0%
1682024.11.1715.1%
1672024.6.910.5%
1652023.11.1916.8%
1642023.6.1112.5%
1622022.11.2010.4%
1612022.6.1210.1%
1592021.11.2110.2%
1582021.6.139.8%
平均(直近10回)-12.5%

しかも受験者には、大手専門学校や通信講座で学んでいる人、会計士受験生や税理士受験生も含まれます。その中での10%台なので、サポートなしで挑むハードルはさらに高いです。

合格点だけでなく科目ごとの基準もあるため、足切りや傾斜配点の詳しい仕組みは別記事にまとめています。

理由2:出題範囲が膨大

簿記1級は日商簿記の最上位資格で、2級までとは学習量も受験生のレベルも段違いです。

連結会計や企業結合など高度な論点が出てきます。丸暗記では応用問題に対応しづらく、計算の手順だけを覚えても初見の問題で手が止まりやすいです。

独学では「どこまで学べばよいか」「どの論点を優先するか」を自分で決めなければなりません。市販教材だけでは重要度の取捨選択が難しく、理論用の教材や会計系の本を追加しているうちに、教材が膨大になりがちです。

ワイも連結会計や企業結合の理解が追いつかず、同じところを何度も読み返しました。範囲が広いだけでなく、理解の深さまで求められるのがキツいところです。

教材を先へ進めるだけなら自分のペースでできます。難しいのは、理解が浅い論点を見つけ、立ち止まるべきところと後回しにするところを分けることです。

全部を完璧にしようとすれば時間が足りず、急いで進めれば応用問題で止まる。この判断をサポートなしで続ける負担が、独学を「やめとけ」と言われる大きな理由です。

理由3:勉強時間の確保がキツい

既存記事で紹介してきた簿記1級の学習目安は約1,000時間です。学生なら半年、社会人なら1年計画が現実的ですが、仕事や家庭と両立しながら安定して時間を取るのは簡単ではありません。

ワイは働きながら「昼30分+夜3時間」を勉強に回しました。それでも情報不足やモチベーション低下に何度も苦しんでいます。

忙しい日に予定が崩れ、それが続いて教材を開かなくなる。学習範囲が広いぶん、少し止まると再開のハードルも上がります。時間を作れるかだけでなく、長い期間続けられるかまで考える必要があります。

勉強時間の数字だけを見て「毎日これだけやれば終わる」と考えても、理解に詰まれば予定どおりには進みません。独学では遅れの原因を分析し、計画を組み直すところまで自分でやります。

つまり必要なのは、空き時間だけではありません。仕事や家庭が忙しい時期にも学習を切らさず、崩れた計画を立て直す余力です。そこまで含めて現実的かを考えないと、途中で負担が一気に重くなります。

独学で挫折する人の共通点

簿記1級の独学で挫折する人の共通点4パターン

簿記1級の独学は無理ではありません。ワイ自身、独学で2回目の受験で合格しています。

ただ、独学で挫折しやすい人には共通点があります。気合いの問題ではなく、学習範囲・理解・時間を全部ひとりで管理する仕組みに無理が出やすいんです。

挫折しやすい人の共通点

次のどれかに心当たりがあるなら、始める前か、まだ引き返せる段階で学習ルートを見直してください。

  • 教材を増やし続けているのに、重要な論点が絞れない
  • 同じ解説を読んでも理解できず、そのまま先へ進んでいる
  • 仕事や家庭の予定が入るたびに、勉強計画が止まる
  • 独学にこだわる理由が「ここまで続けたから」だけになっている

これは能力がないサインではありません。独学という方法と、今の生活や学び方が合っていない可能性があります。

学習範囲を全部やろうとしてしまう

市販教材だけで進めると、重要度の線引きができず、最初から最後まで完璧にしようとしがちです。網羅するほど安心した気分にはなりますが、学習時間はどんどん膨らみます。

ワイも勉強範囲の優先順位を自分で判断していたため、効率が悪く、時間のロスが多かったと感じています。

わからない論点をひとりで抱え込む

計算手順は追えても、理論の背景がわからない。そんな状態で次へ進むと、少し形を変えた問題に対応できません。

独学では質問できる相手がいないため、同じ解説を何度も読んだり、補助教材を買い足したりします。ワイも連結会計や企業結合で理解が追いつかず、何度も挫折しかけました。

勉強時間を安定して確保できない

約1,000時間を確保するには、短期間だけ頑張るより、毎日の学習を積み上げる必要があります。

仕事や家庭の予定で勉強できない日が続くと、進捗が遅れるだけでなくモチベーションも落ちます。独学では予定の立て直しも自分ひとり。ここで心が折れる人は少なくありません。

講座へ切り替える判断を先延ばしにする

「ここまで独学でやったから」と方法を変えられず、遠回りを続けるのも挫折パターンのひとつです。

講座は、体系的な講義・添削・答練・質問サポートで、独学の弱点を補えます。わからない論点に時間を使いすぎる、予定が何度も崩れる、何を優先すべきかわからないなら、切り替えを考えるタイミングです。

あなたに合う講座がわかる診断チャート付きの比較記事を見れば、独学を続けるか、講座を使うかの判断材料になります。

独学で行くと決めた人は、具体的な方法をここで重ねて説明するより、実際に独学2回で合格したワイの記録を見てほしいです。全体像は簿記1級の独学合格体験記、問題の解き方はワイが実践した簿記1級の勉強法にまとめています。

「やめとけ」と言われるリアルな理由は、実際に挑戦した人の声からもわかります。

それでも簿記1級を取る価値がある人

簿記1級 独学 体験談

ここまで読むと「やっぱりやめたほうがいいのでは」と思うかもしれません。

取る価値がある人

でも、負担が大きいことと、取る価値がないことは別です。目的がはっきりしている人にとって、簿記1級は会計分野で大きな武器になります。

会計を自分の武器にしたい人

簿記1級は日商簿記の最上位資格です。経理・会計分野での評価が高く、就職・転職・昇進で武器になります。

ワイ自身、簿記1級合格後に「中卒・30歳・未経験」でブラック企業から転職できました。資格を取ることがゴールではなく、会計を軸に次の選択肢へ進むために使えたんです。

合格後に何が変わったのか、独学でどこに苦労したのかは、ワイの簿記1級合格体験記で詳しく公開しています。

税理士や公認会計士も視野にある人

簿記1級は税理士試験の受験資格につながり、公認会計士や税理士を目指す人にとっても次の学習への土台になります。

高度な会計論点を学ぶ負担は大きいですが、その先の資格も考えているなら、勉強した内容を次へつなげられます。目的が明確だからこそ、約1,000時間をかける意味も見えやすいです。

簿記2級では物足りない人

2級に合格して会計が面白いと感じた人、もっと深く学びたい人にも価値があります。

連結会計や企業結合のように難しい論点まで理解できれば、単なる暗記ではなく、会計の仕組みを体系的に考える力がつきます。2級の先に進む理由を自分の言葉で説明できるなら、挑戦する余地は十分あります。

学生が就職や進学でどう活かせるかは、この記事で深掘りせず、学生向けの簿記1級活用記事にまとめています。

無理に取らなくていい人

反対に、「なんとなく上位資格だから」「2級の次は1級だと思ったから」というだけなら、いったん立ち止まってOKです。

簿記2級で今の目的を果たせるなら、無理に1級を取る必要はありません。勉強時間を別の経験に使う選択も間違いではないです。

1級は合格率10%前後で、約1,000時間が目安になる試験。大きな負担を引き受けてでも欲しい未来があるかで判断しましょう。

判断するときは「取れたら何となく良さそう」ではなく、合格後にどこで使うのかまで考えてみてください。就職や転職、さらに上の資格など、使い道が見えていれば苦しい時期にも戻る場所があります。

使い道がまだ見えないなら、今すぐ受験を決めなくても大丈夫です。簿記2級を活かしながら目的が固まってから1級へ進むほうが、長い学習を続ける理由を持てます。

ワイの受験期からの発信はTwitter(YC)にも残しています。

「やめとけ」の壁を越える現実的な合格ルート

簿記1級 独学と通信講座の比較|学習範囲・計画・弱点発見・質問対応

簿記1級に挑むと決めたら、次は独学と講座のどちらで進むかです。

正解はひとつではありません。ただし、費用だけを見て独学を選ぶと、理解や継続に時間がかかり、結果として遠回りすることがあります。

独学で行くなら

独学で行く場合

独学合格は不可能ではありません。ワイは働きながら勉強し、独学で2回目の受験で合格しました。

ただし、情報不足やモチベーション低下に苦しみ、連結会計や企業結合では何度も挫折しかけています。独学は費用を抑えやすい一方、学習範囲の取捨選択、予定管理、弱点の発見まで全部自分でやる必要があります。

独学に向いているのは、ひとりで学ぶこと自体よりも、進捗が遅れたときに原因を見つけ、教材や予定を自分で調整できる人です。わからない論点を放置せず、必要なら補助教材を使う判断も欠かせません。

反対に、何を優先すべきかわからないまま教材だけ増えているなら、独学を続けることが目的になっています。合格が目的なら、途中で講座へ切り替えるのも負けではありません。

具体的なやり方をこの記事で繰り返すと他の記事と重なるため、独学で挑む人は独学2回で合格した体験記と、実際に使った簿記1級の勉強法を見てください。

講座を使うなら

講座を使う場合

ワイが受験した当時は大手校が中心で、独学との費用差が大きく、ブラック企業勤務でお金もなかったため独学を選びました。

今は、無料で学べるCPAラーニングや、スキマ時間を使いやすいスタディングがあります。市販テキスト、過去問題集、模試・答練を個別にそろえる独学と比べ、費用差は以前より小さくなりました。

独学通信講座
テキスト代2〜3万円受講料に含まれる
過去問題集5,000円程度受講料に含まれる
模試・答練1回3,000〜5,000円受講料に含まれる
総額3〜4万円+模試代CPAラーニングなら0円、スタディングなら6〜8万円程度

講座なら、体系的なカリキュラム、添削、答練、質問サポートを使えます。独学で理解に時間がかかる人や、勉強の優先順位を決められない人ほど相性がいいです。

講座を使う意味は、難しい内容を代わりに覚えてもらうことではありません。インプットに使う時間を短くし、答練や問題演習に時間を回しやすくすることです。

ワイは基本問題を繰り返し、過去問を最低3回転以上こなしました。講義で理解を早めても、最後は自分で問題を解く必要があります。講座を選ぶときも、受講料だけでなく、アウトプットを続けやすいかを見てください。

「独学か講座か」だけで悩み続けるより、自分がつまずいている原因を見て決めるのが現実的です。費用だけでなく、合格までに使う時間と続けやすさまで比べてください。

合格後のブログはこちら

簿記1級はやめとけ?に関するFAQ

簿記1級はやめとけ?に関するよくある質問4問

Q. 簿記1級はやめとけと言われるのはなぜ?

合格率10%前後の難関で、出題範囲が広く、勉強時間の確保が大変だからです。詳しくは「やめとけと言われる3つの理由」で解説しています。

Q. 簿記1級の独学は無理?

無理ではありません。ワイ自身、独学2回で合格しています。ただし挫折しやすいのも事実なので、「独学で挫折する人の共通点」と、実際の独学合格のやり方を見てから判断してください。

Q. 受かる気がしないときはどうすればいい?

簿記1級は、学習範囲が膨大で何度も心が折れやすい試験です。挫折する人の共通点に当てはまっていないかを確認し、独学が合わないと感じたら講座の利用も検討してください。

Q. 簿記2級までで十分では?

目的によります。簿記2級で目的を果たせるなら無理に1級を取る必要はありません。会計を武器にしたい人、さらに上の資格も視野にある人には価値があります。詳しくは「それでも簿記1級を取る価値がある人」をご覧ください。

まとめ

簿記1級を取る価値がある人と急がなくていい人の比較

簿記1級は、誰にでもおすすめできる資格ではありません。

  • 合格率10%前後で、範囲が広く、勉強時間の確保がキツい
  • 会計を武器にしたい人や、さらに上の資格も考える人には取る価値がある
  • 目的が曖昧な人や、簿記2級で目的を果たせる人は無理に取らなくていい

最終結論

「やめとけ」という言葉だけで諦める必要はありません。負担を理解したうえで、それでも欲しい未来があるなら挑戦する価値はあります。

一方で、今は1級を取らない選択もありです。自分の目的と生活に合わないルートを無理に進むより、納得して選んだ方法を続けるほうが大切です。

独学で遠回りしそう、講座の違いがわからないという人は、あなたに合う講座がわかる診断チャートを判断材料にしてください。

-日商簿記1級