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【徹底比較】簿記2級と簿記1級の違いとは?難易度・勉強時間・就職での評価を解説

簿記2級 簿記1級 違い
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YC

中卒・元パチプロの40代 7年間勤めた会計事務所を退職し、現在は受験専念 税理士試験4科目合格済み (簿財法消) 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生
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「簿記2級までは取ったけど、1級に進むべきか?」「就職・転職に役立つのはどっち?」

そんな疑問を抱く方に向けて、簿記2級と1級の違いを徹底比較しました。

この記事では、試験範囲・難易度・勉強時間の目安・就職での評価まで、受験経験者の視点を交えて解説。

2級合格後に次の一歩を迷っている方、キャリアを考えて簿記1級に挑戦すべきか悩んでいる方は必見です。

簿記2級と簿記1級の全体像

簿記 概要

簿記とは?基本概念と重要性の理解

簿記は企業や個人の経済活動を「記録→整理→計算→報告」する仕組み。

財務諸表を作るための基礎であり、経営判断や税務申告に欠かせません。

ビジネス全般に役立つスキルのため、就職・転職市場でも高く評価されます。

簿記2級と簿記1級の目的の違い

  • 簿記2級:中小企業の経理業務を担えるレベル。財務諸表を作成し、会社の基本的なお金の流れを理解できる。
  • 簿記1級:上場企業や大規模法人の経理に対応できる水準。会計基準、連結会計、税効果会計など高度な知識が必要。税理士試験の受験資格にも直結。
ワイ
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税理士の受験資格狙いなら、全経上級も選択肢に入ります。

全経上級については別記事で解説しています。

簿記資格の種類とその活用

簿記資格は主に「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」がありますが、社会人や転職市場で評価されるのは圧倒的に日商簿記

求人票でも「日商簿記2級以上」と書かれるケースが多いため、2級・1級を狙うなら日商簿記一択といえるでしょう。

簿記検定の主催団体と試験方式

日商簿記検定は日本商工会議所が主催し、年3回(6月・11月・2月)に実施されます。

2020年以降はCBT方式(ネット試験)も導入され、利便性が向上しました。

ワイ
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1級の試験は6月・11月のみ実施。

CBT方式は3・2級が対応しています。

簿記を学ぶ理由と社会的評価

簿記は就職・転職・昇進の評価基準となるほか、税理士試験の受験資格としても活用できます。

社会的評価の高さは2級でも十分ですが、1級を取ると専門性と希少性が増し、より高い評価を受けられます。

ワイ
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筆者も当時は「学歴無し・実務経験無し」でした。

簿記1級合格によって税理士試験の受験資格を手に入れました。

簿記2級と簿記1級の難易度比較

簿記1級 難易度 比較

簿記2級の難易度とは?

簿記2級の合格率はおおむね20〜30%、勉強時間の目安は300〜500時間。

商業簿記・工業簿記が中心で、パターンを覚えて過去問を繰り返すことで合格を狙いやすい試験です。

簿記1級の難易度と試験範囲

簿記1級の合格率は8〜12%前後。

出題範囲は膨大で、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目。

特に連結会計・税効果会計・標準原価計算などは難所です。

必要な学習時間は800〜1200時間と、2級の倍以上。

ワイ
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1つ1つの論点が難しいので、体感では1級は2級の10倍ぐらい難しかったです。

簿記1級が難しい理由

簿記1級が難しい理由

  • 出題範囲が非常に広い
  • 理論問題が出題され、暗記力も必要
  • 時間制約の中で大量の計算をこなす必要がある
  • 合格率は一桁台で「上位10%しか受からない」
  • 1級の実態は相対試験
  • 会計士・税理士受験生も受験するため、受験生レベルが高い

絶対試験・相対試験とは?

簿記2級までは70点以上なら全員合格、簿記1級は上位10%が受かる試験

極端に言えば自己採点が70点以上でも、他の受験生の大多数が80点なら落ちる試験です。

絶対試験とは?

  • 基準点を満たせば全員合格
  • 70点以上なら全員合格、という仕組み
  • 他人の出来は関係なく、自分が合格基準に達しているかどうかで決まる

相対試験とは?

  • 成績上位の人だけが合格
  • 合格者数はあらかじめ決まっていて、点数ではなく順位で合否が決まる
  • 「上位10%が合格」などの方式
  • 難問が出て平均点が下がっても、上位層に入れば合格できる
ワイ
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1級は2級までと違って「他人に負けない戦略」が必要。

相対試験の戦い方は別記事で解説しています。

簿記1級と2級の違いを比較表で確認

項目簿記2級簿記1級
合格率20〜30%8〜12%
勉強時間300〜500時間800〜1200時間
学習範囲商業簿記・工業簿記商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算
出題内容仕訳・財務諸表・原価計算連結会計・税効果会計・理論問題など
独学のしやすさ独学で十分可能独学は困難
合格基準絶対試験相対試験
受験生レベル低い高い
ワイ
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1級は専門学校必須です。

詳しくは簿記1級専門学校比較記事をどうぞ。

勉強時間と学習方法の違い

簿記 勉強時間 比較

簿記2級の勉強時間と学習法

独学で300〜400時間、スクール利用なら200〜300時間程度で合格可能。

市販テキストと過去問で十分対応できます。

簿記1級の勉強時間と学習法

独学では1000時間以上が必要。

多くの合格者はTAC大原スタディング簿記1級講座などを活用し、体系的に学習しています。

ワイ
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筆者も約1,000時間で合格できました。

筆者の合格体験記は別記事で解説しています。

独学 vs スクール

簿記2級は独学でも十分対応可能ですが、簿記1級は範囲が広すぎて独学では効率が悪いです。

講座利用でインプットの負担を軽減し、アウトプット量を確保することが近道。

ワイ
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筆者の受験した10年前は「費用を抑えるために独学」の選択肢もありました。

今はCPAラーニングスタディングの登場で、独学を選ぶ理由はありません。

飛び級学習の難しさ

2級を飛ばして1級に挑むことも制度上は可能ですが、非推奨。

2級の基礎がないと、1級の範囲を理解するのは困難です。

ワイ
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1級の勉強をしていると、2級のテキストに戻ることが何度もありました。

2級の教材は捨てずに残しておきましょう。

就職市場における評価と影響

簿記 転職市場

簿記2級保持者の評価

中小企業の経理、一般事務、総務などで高く評価されます。

求人票に「簿記2級以上」と記載されることも多いです。

簿記1級保持者の評価

上場企業の経理部門、会計事務所、監査法人での採用で有利になります。

専門性の高さが求められるポジションで活躍できます。

ワイ
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ネットスクール受講者の口コミでも、「上場企業の経理に転職した」「連結担当になって給料が上がった」との声がありました。

年収の違い

  • 簿記2級:年収350〜450万円前後
  • 簿記1級:年収500〜600万円以上が期待できる
ワイ
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筆者も元々は年収260万、昇給・賞与・有給無しのブラック企業に務めていました。

簿記1級合格後に転職して、年収は倍になりました。

企業が求める資格の価値

簿記2級は応募条件、1級は歓迎条件という位置づけが多いです。

キャリアアップや転職を意識する人は1級を狙う価値があります。

ワイ
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筆者も「30歳・未経験・簿記1級合格」で会計事務所に転職しました。

転職を考える場合は、会計業界特化の転職エージェント比較記事もチェックしてください。

簿記を学ぶ理由とキャリアアップ

簿記 キャリアアップ

簿記資格がもたらすメリット

経理・会計職への就職が有利、税理士試験の受験資格が得られる、専門スキルとして信用されるといったメリットがあります。

簿記取得と転職活動

簿記を取得することで履歴書での評価が高まり、面接でも学習意欲や専門性をアピール可能。

全商簿記と日商簿記の違い

全商簿記は主に高校生向け、社会人や転職希望者は日商簿記を選ぶべきです。

各級の特徴と活用法

  • 3級:基礎的な会計力
  • 2級:実務に直結する力
  • 1級:専門性+税理士試験受験資格
ワイ
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筆者も「学歴無し・実務経験無し」でした。

簿記1級合格によって税理士試験の受験資格を手に入れました。

まとめと今後の学び方

簿記2級 合格後 まとめ

簿記資格の今後

AIやクラウド会計が普及しても簿記知識は不変。

資格としての価値は揺らぎません。

学んだ内容の活かし方

実務に直結、転職で有利、税理士試験など上位資格へのステップに繋がります

次のステップ

簿記2級を取ったら1級や税理士試験の勉強に進むのがおすすめです。

情報源と教材

過去問・予備校講座の活用が最短合格の近道です。

簿記2級と簿記1級の違いまとめ

  • 難易度・・・1級が圧倒的に難しい
  • 勉強時間・・・2級は500時間、1級は1,000時間が目安
  • 就職評価・・・2級は「持ってて当たり前」1級は「超レア人材」として評価される
  • 合格基準・・・2級は絶対試験、1級は相対試験
  • 受験生レベル・・・1級は会計士受験生や税理士受験生も受けるため高い。
ワイ
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2級で止めるか、1級まで進むかはあなたのキャリアプラン次第。

将来を見据えて、次のステップを選びましょう。

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