
税理士登録の実務経験を積むために転職しなきゃ・・・
今の事務所、ブラック過ぎ。辞めたい・・・

税理士受験生はこんな悩みを持っていませんか?
筆者も会計事務所時代に勉強時間がなかなか取れず、同じような思いをしました。
などなど、考えればキリがありません。
そんな人には、転職をおすすめします。
「仕事を辞めて専念」はハードルが高いですが、転職なら比較的取り組みやすいはず。
あれこれ考えてる時間がもったいないです、現状を変えたいなら早めに動き出しましょう。
この記事では会計事務所への転職を考えている人向けに、各エージェントの違い・強み・弱みを明確にし、「どの順で」「何を準備して」「どう交渉するか」まで具体的に示します。

結論:まずはヒュープロ(Hupro)を軸に動くのが最も効率的です。
この記事でわかること
- 会計事務所向け転職エージェントの比較
- ヒュープロがおすすめな理由
- 会計事務所に転職するまでの流れ
- 履歴書、職務経歴書の書き方(テンプレ付き、コピーOK)
- 入社前の確認事項
- 年収交渉のコツ
- 会計事務所転職についてのQ&A
どれがいい?各エージェントを簡潔に比較

この記事の内容を短く簡潔にまとめ、結論を出すとこうなります。
第一候補(推し) — ヒュープロ(Hupro)
会計事務所求人が豊富、非公開案件多数、アドバイザーは業界出身者が多く「現場の実情」を教えてくれる。
年収交渉にも強い。
働きやすさ重視 — ミツプロ(Mitsupro)
ホワイト事務所だけを厳選して紹介。
履歴書不要でカジュアルに相談できる。
企業系経理も視野に — ジャスネットキャリア
上場企業や企業経理案件が豊富。
会計事務所より企業系を狙う人に。
選考サポート重視 — ツインプロ(TwinPro)
応募書類・面接対策が丁寧。
初めての転職で不安がある人向け。
安定・管理部門志向 — MS-JAPAN
士業・管理部門の老舗。
非公開の良案件多数、年収交渉ノウハウが蓄積。
数字で比較!転職エージェント一覧表

主要な転職エージェントを表形式でまとめます。
サービス名 | 特徴 | 得意分野 | サポート体制 | おすすめ度 | 初回紹介スピード | 公開求人数(2025年時点) | 非公開求人比率 | 平均想定年収レンジ | 得意年齢層 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヒュープロ | 会計・税務・士業に特化、最短1日で求人紹介 | 会計事務所・税理士法人 | 専任アドバイザー+AI求人マッチング | 最短1日 | 約7,000件以上 | 約70% | 350万〜800万円 | 20代後半〜40代前半 | |
ミツプロ | 地域密着型で中小事務所に強い | 地方の会計事務所 | 個別サポート重視 | 3〜7日 | 約1,000件前後 | 約50% | 300万〜600万円 | 30代中心 | |
ジャスネットキャリア | 業界老舗で求人数が豊富 | 会計事務所・事業会社経理 | 業界知識のあるコンサルタント | 3〜5日 | 約9,000件以上 | 約60% | 400万〜900万円 | 20代後半〜40代 | |
ツインプロ | 若手・未経験者に強い | 税務未経験OK求人 | 学習サポートもあり | 3〜7日 | 約1,500件 | 約40% | 280万〜500万円 | 20代前半〜30代 | |
MS-JAPAN | 管理部門・士業に強い総合型 | 経理・人事・法務・会計事務所 | ハイキャリア案件に強い | 5〜10日 | 約8,000件 | 約65% | 500万〜1,000万円 | 30代〜40代 |
各エージェント5社の特徴を詳しく解説
ヒュープロ

- 会計事務所・税理士法人・士業に完全特化
- 転職決定までのスピードが業界トップクラス
- AIマッチングにより希望条件に沿った求人を高精度で紹介
- 「今すぐ動きたい」「効率的に転職したい」人には最適
- 公開求人数:7,000件以上+非公開求人多数
- 非公開求人比率:70% → 他社よりも「登録者限定」の案件が多い
- 平均想定年収:350万〜800万円 → 若手からマネージャークラスまで幅広い
- 最短1日で紹介 → 即効性がダントツ

ヒュープロのアドバイザーは実務経験者が多く、試験勉強とのバランスも考慮してくれます。
担当者には当たり外れがありますが、それはどのエージェントを使っても同じことです。
あわせて読みたい
ミツプロ

- 地域密着型のサポートが強み
- 大手よりも中小・地元会計事務所の求人が多い
- サポートは丁寧だが、求人の幅はやや狭い
- 公開求人数:約1,000件 → 他社と比べるとやや少なめ
- 地方密着型 → 地域ごとに強い事務所求人が多い
- 平均想定年収:300万〜600万円 → 中小事務所中心

ミツプロは地方のホワイト事務所で、まったり働きたい人におすすめ。
ジャスネットキャリア

- 業界では老舗的存在で、信頼性が高い
- 公認会計士・税理士・経理職の求人に強い
- 大手・中堅会計事務所の求人が豊富
- 面接対策やキャリア相談も手厚い
- 公開求人数:約9,000件以上 → 事業会社経理+会計事務所の両方に強い
- 平均想定年収:400万〜900万円 → 大手税理士法人や上場企業を狙える
- 信頼性の高さから利用者も多い

ジャスネットキャリアは会計事務所だけでなく、事業会社の経理にも強いのが特徴。
公開求人数はNo.1、自分に合う転職先がきっと見つかります。
あわせて読みたい
ツインプロ

- 若手や未経験者向け求人に強い
- 簿記資格や会計スクールと連携した求人紹介が多い
- 経験が浅くても応募できる求人を探しやすい
- 公開求人数:約1,500件
- 未経験向け案件多数(40%程度)
- 平均想定年収:280万〜500万円 → 若手・未経験からのキャリアスタート層向け

ツインプロは新社会人や業界未経験者におすすめ。
スクールと提携しているため、受験生に配慮した求人を優先的に紹介できます。
MS-JAPAN

- 管理部門・士業領域に強い大手エージェント
- ハイキャリア・高年収案件に強い
- 幅広い職種を扱うため、会計事務所に特化しているわけではない公開求人数:約8,000件 → 管理部門・士業求人が豊富
- 平均想定年収:500万〜1,000万円 → ハイクラス向けが中心
- 初回紹介までに5日以上かかる場合もあり

MS-JAPANはハイクラス求人に強いので、今より年収を上げたい人におすすめ。
なぜヒュープロがおすすめなのか?
会計事務所への転職を考える人に、最もおすすめなのがヒュープロです。
理由は以下のとおりです。

非公開求人数・紹介スピードで比較しても「最初に登録すべきはヒュープロ」一択。
「試験勉強と両立したい」「なるべく短期間で事務所を決めたい」そんなニーズに最も合致しています。
会計事務所転職:実践ロードマップ(登録→内定までの具体手順)

実際の行動プラン(おすすめの順番・目安期間・やること)を紹介。

時間は目安、転職の進捗や市場状況で変動します。
フェーズ0:事前準備(〜1週間)
- 自分の希望を明確化(勤務地、年収、残業時間、将来のキャリア、業務内容)
- 職務経歴書(会計向け)を最新化(下にテンプレあり)
- 資格・スキルの整理(簿記、科目合格、使用会計ソフト等)
フェーズ1:登録(1〜2週間)
- ヒュープロに登録・面談予約(最優先)
- 市場価値のフィードバックを受け、非公開求人を出してもらう。
- 並行登録:MS-JAPAN/ジャスネットキャリア(目的に応じてどちらか)
- 年収交渉や企業系の選択肢確保用。
- 補助登録:ミツプロ(ホワイト重視の場合)/ツインプロ(選考サポート重視の場合)
転職エージェントを複数登録するメリットは、簡潔にまとめると次の3点です。

数は多くても2〜3社程度に絞るのが効率的です。
フェーズ2:面談・求人精査(2〜4週間)
- 各社で提示された求人を比較(業務内容・残業・給与・教育・人員構成)
- 面談で必ず聞く質問リストを使って確認(下に実例あり)
- 応募優先順位をつける(A〜Cランク)
フェーズ3:応募〜選考(4〜8週間)
- 書類応募 → 書類通過 → 面接(複数回)
- 面接対策(ツインプロのサポートや模擬面接を活用)
- 書類・面接終了後は担当経由でフィードバック・条件交渉
フェーズ4:内定〜退職交渉(2〜6週間)
- 内定を比較し、最終条件(年収・入社日・残業規定・教育)を交渉
- 退職手続き(近接日程の調整・引き継ぎ)
- 入社前確認(雇用契約書の条件、働き方の最終確認)
履歴書・職務経歴書(会計事務所向けテンプレ & 例文あり)


書類作成は以下がポイントです。
重要箇所は特に詳細に書きましょう。
職務経歴書(簡潔テンプレ)
- 氏名/連絡先
- 職務要約(3〜4行):経験年数、業務領域、主な強み
- 職務経歴(社名・在籍期間・役職)
- 担当業務(箇条書き)
- 実績(数値で示せるものは必ず記載:例:月次20社の記帳、年次決算○件、節税提案によりクライアントの税負担を年間○円削減、など)
- 保有資格(簿記、科目合格、税務資格等)
- スキル(会計ソフト/Excelスキル等)
- 志望動機(2〜3行)+入社後にやりたいこと
例1:経験3年(記帳〜決算補助)
職務要約:会計事務所で記帳代行〜年次決算補助まで3年従事。仕訳入力〜試算表作成、決算整理仕訳まで一通り経験。日常経理の効率化や税務書類のチェックに強みあり。
職務経歴(一部抜粋):
- 月次記帳:担当クライアント20社(仕訳入力、元帳管理、試算表作成)
- 年次決算:補助として決算書類の作成支援(法人税申告書の資料整理)
- IT:弥生会計/freee 実務使用、Excelでのマクロによる集計自動化経験
例2:未経験→転職希望(簿記2級あり)
職務要約:上場企業の事務部で3年間勤続。経費精算・伝票処理、月次締めの補助を経験。簿記2級を取得し、会計業務へキャリアチェンジを希望。
実績:経費精算フローの見直しで手続き時間を20%短縮。
面談で必ず聞くべき質問リスト(事務所側に確認すること)

面談は「あなたが採用されるか」を確認する場ではなく、あなたが入社して満足できるかを判断する場です。

最低限、以下は必ず確認しましょう。
受験生は残業時間、ホワイト目的なら離職率は厳しくチェックすべし。
業務内容・担当範囲
- 担当クライアント数と業種(法人/個人別)
- 月次業務と年次業務の割合(どのくらい決算/申告に関わるか)
- 使用する会計ソフト・ツールは何か
労働条件・働き方
- 平均残業時間(月)と繁忙期の繁忙度(何月が忙しいか)
- リモート勤務や時短・フレックスの可否
- 有給取得率や育休・介護休暇の取得実績
教育・キャリア
- 入社後の教育体制(先輩の付き方、期間)
- 税務・会計の研修制度(外部研修の補助はあるか)
- 将来的なキャリアパス(パートナー/主任など)
評価・報酬
- 昇給・賞与の頻度・基準
- 年収の目安・残業代支給のルール
- 副業や独立を考える場合のサポートや制約
職場の雰囲気
- 離職率(直近3年)、平均年齢、男女比
- クライアント訪問の頻度(外勤業務の有無)
年収交渉・内定受諾時のチェックリスト(交渉のポイント)

内定を出されたら、提示条件は全て書面で確認しましょう。
確認・交渉するポイント:
- 基本給(年俸)・賞与の算出方法
- 残業代の支払い方法(固定残業の有無、超過分の扱い)
- 休日・有給の取りやすさ(実際の運用)
- 入社日(引継ぎ期間の確保)
- 試用期間の有無と条件の差異(賃金差があるか)
- 教育支援(資格補助・研修費補助があるか)
交渉のコツ
- 複数の内定がある場合は、提示条件の良い会社を基準に担当者経由で交渉する。
- 「〇〇社での提示(年収○○円)があるため、御社での条件を□□円まで引き上げられると即決できます」と具体的に伝えると効果的。
- 交渉は感情的にならず、事実(他社提示・市場相場)を根拠に冷静に行う。
よくあるQ&A(ケース別アドバイス)
Q:未経験でも会計事務所に入れる?
A:はい。簿記2級程度の知識があれば、記帳代行や入力系の求人で採用されることが多い。ヒュープロやツインプロで未経験枠の求人を探すと良い。面接では「学ぶ意欲」と「継続性」をアピールすること。
Q:科目合格(簿財など)がある場合、どう活かす?
A:科目合格は強力なアピール材料。特に税法科目や簿記論・財表の合格は年次決算業務や申告書作成に直結するため、年収交渉で有利になることがある。
Q:ブランクがある場合は?
A:ブランクの理由を簡潔かつ前向きに説明(育児・健康・留学など)。最新の知識を示すために、直近で受けた研修や学習状況を伝えると良い。
Q. 年収はどれくらいですか?
A. 初年度は300万〜450万円程度が目安です。科目合格者や経験者なら400万〜600万円以上も可能。大手税理士法人に行けばさらに高年収が期待できます。
Q. 繁忙期はどれくらい忙しいですか?
A. 1月〜3月の確定申告期、5・6月の決算期が特に繁忙です。残業時間は月40〜80時間になることもあります。ただし、最近は働き方改革で残業を抑える事務所も増えています。
Q. 税理士試験との両立はできますか?
A. 可能ですが、事務所によっては繁忙期に勉強時間を確保するのが難しいこともあります。試験勉強に理解のある会計事務所を選ぶことが重要です。
Q. 転職活動はどのくらいの期間で決まりますか?
A. 平均で1〜3か月程度です。スピード重視なら「ヒュープロ」のように最短1日で求人紹介してくれるエージェントを活用するのがおすすめです。
実用テンプレ集(コピペで使える)

A. 転職エージェントへの初回連絡メール(テンプレ)
件名:会計事務所転職の相談(氏名/現職・経験年数)
本文:
はじめまして。○○(氏名)と申します。現在、会計事務所(または事業会社の経理)への転職を検討しており、貴社にご相談したくご連絡しました。
現職:△△(会社名)/経理担当(経験年数:×年)
希望:会計事務所での月次・年次業務に携わりたい(勤務地:東京都内/年収:希望○○〜○○万円)
履歴書・職務経歴書をお送りしますので、面談のご都合の良い日時を3候補ほどいただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
B. 面接での自己PR(テンプレ:経験3年)
私の強みは「正確さ」と「スピード」です。前職では月次20社の記帳業務を担当し、試算表の作成とチェックを行っていました。特に仕訳のルール統一とExcelによる集計自動化を進めることで、月次締めの処理時間を15%短縮しました。御社ではこの経験を活かし、月次処理の精度向上と担当先の信頼獲得に貢献したいです。
転職で失敗しないための注意点
- 担当者に依存しすぎない:エージェント担当と合わない場合は担当変更を依頼するか、別のエージェントに切り替える。
- 自分の希望を明確に伝える:「年収」「残業時間」「試験勉強との両立」など条件を曖昧にすると、ミスマッチが起きやすい。
- 条件は必ず書面で確認:口約束は危険。入社前に雇用契約書や条件通知書で確認を。
- 繁忙期の実態を確認:年末調整や確定申告時期の残業実態は事前に具体的数値で聞く。
- 「教えてくれる」=研修があるわけではない:先輩が教える文化があるか、計画的な教育制度があるかは必ず聞く。

これを意識するだけで、転職の失敗リスクをかなり減らせます。
会計事務所向け転職エージェントまとめ

この記事では、会計事務所への転職を目的とする人に向けて「おすすめの転職エージェント」から「転職の具体的な手順」まで紹介しました。
会計事務所への転職を本気で考えるなら、まずはヒュープロに登録して求人をチェックしてみるのがおすすめです。
並行してMS-JAPANやジャスネットキャリアで条件を比較し、ミツプロやツインプロで「働きやすさ」や「選考対策」を補完するのが効率的。

この記事が転職の役に立ったら嬉しいです。
あわせて読みたい