「会計事務所ってブラックばかりなんでしょ?」
そう思って転職を迷う人は多いですが、実際にはブラックもあるがホワイトもあるのが現実です。
確定申告期や決算期の繁忙などで大変な時期はありますが、近年は残業削減・DX化・人材定着を目的に、働きやすい環境へ変化する事務所も増えています。
この記事では、
- なぜ「ブラック」と言われるのか
- ブラック事務所の特徴と見抜き方
- ホワイトな会計事務所の探し方
を徹底解説。
最後には、安心して転職できる“会計業界特化エージェント”の比較表も紹介します。
会計事務所はブラックばかり?【実態を徹底検証】

「会計事務所ってブラックばかりなんでしょ?」
そんな声をSNSや掲示板でもよく見かけます。
確かに、繁忙期の残業・所長のワンマン体制・人手不足など、ブラック要素を感じる職場があるのも事実。
しかし一方で、ホワイト化が進む会計事務所も確実に増加しています。
ここではまず、「ブラックと言われる理由」と「実際の働き方の実情」を整理します。
会計事務所で「辞めたい」と言われる主な理由3選

① 繁忙期の残業が多すぎる
確定申告(2〜3月)や決算期(5月・12月)は、どうしても業務が集中。
ただし、繁忙期以外は定時退社できる職場も増加しており、年間を通じて激務というわけではありません。

② 所長や上司のマネジメント不足
「ワンマン所長」「精神論文化」など、上層部の姿勢によって働きやすさが左右されます。
所長が“数字より人材育成”を重視している事務所はホワイト傾向。

マネジメントなんて期待しないでOK。
自分の担当分は「自分でスケジュール管理」して進めるのが大事です。
③ 教育体制が整っていない
新人教育がなく、放置されるケースも。
一方で、最近はOJT+勉強支援制度を導入して育成に力を入れる事務所も増えています。

筆者の事務所でも、昔は事務所が受講料を負担していたそうです。
誰も受からないので止めてしまったそうですが・・・
試験休暇は試験前・試験当日には、有給ですが問題なく取れました。
【アンケート結果】ブラック会計事務所の割合とは?

ブラック会計事務所ばかりではない
記事作成にあたり、Xで税理士受験生にアンケートを実施。
アンケートでは約3割がブラックと回答しました。

アンケート結果からも「ブラックばかりではない」ことがわかります。
約7割は「ブラック以外」でした。
完全ブラックでなければOK

また、別のアンケートでは「辞めたい」と回答した受験生は約3割でした。

避けるべきは「完全ブラック」
完璧な事務所は25%程度、みんな何かしら妥協はしているようです。
未経験で入社→ブラック退職はなぜ起こるのか

会計事務所では、未経験者を積極的に採用する一方で、教育体制が整っていない事務所も少なくありません。
OJTが形だけになっていたり、先輩が忙しすぎて質問しづらい環境が原因で「放置される」「仕事を教えてもらえない」と感じる人も多いのが実情です。
よくある退職理由
- 業務量が多く、残業が慢性化している
- 上司・所長とのコミュニケーションが取りづらい
- 給与が仕事内容に見合っていない
- 教育やサポート体制がほぼない
特に、未経験者の場合「何をどう進めればいいかわからない」まま日々の業務に追われ、心身ともに疲弊してしまうケースもあります。
未経験者がブラック事務所を避けるには
未経験者ほど、「求人票の条件」だけで判断せず、事務所の実態を複数の角度から調べることが大切です。
GoogleマップやX(旧Twitter)の口コミ、転職エージェントからの内部情報などを組み合わせることで、入社後のミスマッチを防げます。
教育体制やOJTの有無は未経験者にとって最重要ポイント。

面接時に「どのように仕事を覚えられますか?」と確認するだけでも、対応の誠実さが見えます。
ホワイトな会計事務所の特徴と見抜き方

評価される職場の共通点
- 残業は月20時間以内
- freeeやマネーフォワード導入済み(DX化)
- 所長が資格取得や勉強を応援してくれる
- 有休消化率70%以上
これらが当てはまる職場は、業務効率が高く離職率も低い傾向にあります。

繁忙期以外でも残業がある事務所は要注意。
仕事量が多すぎて勉強どころではありません。
有給が自由に取れないような事務所もやめましょう。
入社時に確認しておくことをおすすめします。
所長・経営者の考え方がすべて
ブラックかホワイトかは、所長の価値観で決まると言っても過言ではありません。
面接時に「スタッフ教育」「繁忙期対応」などの考え方を質問することで、雰囲気が見えてきます。

全ては所長とお局さん次第。
入社前の面接で違和感を感じるようなら、やめときましょう。
ブラック事務所を避ける求人票チェックリスト

ここでは、求人票の文面から“ブラックの兆候”を見抜くための具体的なチェックポイントを紹介します。
チェック項目 | 注意ポイント | 危険度 |
---|---|---|
「やる気次第で高収入」 | 成果主義すぎる傾向。安定収入が得にくい場合も。 | ★★☆☆☆(中) |
「残業代込み・固定残業○時間」 | 長時間労働の温床。サービス残業化の可能性あり。 | ★★★★★(高) |
「所長名非公開」 | 内情が見えない職場。離職率や評判を調べにくい。 | ★★☆☆☆(中) |
「募集理由:欠員補充」 | 人の出入りが多い可能性。定着率の低さに注意。 | ★★★★☆(高) |
「教育制度なし」 | 未経験には不向き。放置されやすく成長しづらい。 | ★★★★★(高) |
求人票だけでは分からない内部情報は、会計業界特化の転職エージェントを通じて確認するのが安全。
転職エージェントは、実際に事務所と取引のある立場から、離職率・残業時間・教育体制など“現場のリアル”を把握しています。
応募者の匿名性が守られるため、現職に知られずに情報収集や面接調整ができるのも大きなメリットです。

信頼できるエージェントを活用すれば、ブラック事務所を避けて安心して転職活動を進められます。
会計業界で働くメリット・キャリアの可能性

「ブラック」と言われる一方で、会計業界にはスキルと資格が確実に身につくメリットがあります。
- 税理士試験の受験資格が得られる
- 会計スキルが転職・独立で活きる
- 景気に左右されにくく安定
- 経験を積めば年収600〜800万円も可能
勉強と実務を両立できる職場を選べば、将来的に独立や税理士登録も見据えられます。

失敗しない転職活動の進め方

転職エージェントを活用することで、
- ブラック事務所を避けつつ
- 自分に合った環境を探すことが可能です。
会計業界に強いおすすめ転職エージェント5選
サービス名 | 特徴 | 非公開求人比率 | 得意分野 | 詳細記事 |
---|---|---|---|---|
ヒュープロ | 会計・税務特化。最短1日で求人紹介。未経験にも強い | 約80% | 会計事務所・税理士法人 | 口コミ・評判はこちら → |
ジャスネットキャリア | 会計士・税理士・経理職に強い老舗。担当者の専門性◎ | 約60% | 会計・経理・財務職全般 | 口コミ・評判はこちら → |
MS-Japan | 管理部門・士業専門。事業会社転職にも対応 | 約70% | 税務・経理・人事・法務 | 口コミ・評判はこちら → |
ツインプロ | 税理士・会計士特化。地方求人もカバー | 約50% | 税理士法人・会計事務所 | 口コミ・評判はこちら → |
ミツプロ | 税理士・経理専門。サポート手厚く初心者にも安心 | 約60% | 税務・経理・管理会計 | 口コミ・評判はこちら → |
まとめ|ブラックばかりじゃない。正しい情報で安心転職を

「会計事務所=ブラック」というのは、一部の古い体質の事務所に限った話です。
今はクラウド会計や働き方改革で、ホワイト化が確実に進行中。
口コミ・求人・エージェント情報をうまく組み合わせれば、勉強と両立できる理想の環境を見つけることができます。