" />
選択する

税理士試験

実務重視?合格重視?税理士試験の科目選択について思うこと

2021年10月11日

YC

中卒・元パチプロの30代 現在会計事務所勤務 税理士試験3科目合格済み (簿財消) 2021年法人税法不合格 2022年法人税法受験予定 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生

税理士試験は科目合格制の試験です。


そこで多くの受験生を悩ませるのが「どの科目を選ぶか?」ということです。


税理士試験6年目ベテラン勢の私が科目選択について思うことを書いてみます。


この記事はこんな方におすすめです。


  • 会計事務所の実務で役立つ税法が知りたい方
  • これから税理士試験に挑戦しようとしている方
  • 簿財が終わって税法科目に悩んでいる方



【結論】受験科目はなんでもOK

キャンドル

まずは結論から



受験科目はなんでもOKです。



だってひとりひとり考え方は違うわけで。

正解なんかないよねっていう結果になるわけで。



ただこれだとあまりにも雑だから今までの自分の経験から少し掘り下げてみようと思います。




実務重視か合格重視か

実務重視とは

試験科目のうち簿記論と財務諸表論の会計科目を除く税法科目は受験者が自分で選択できます。

一定の縛りはありますが。


試験は、会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)の2科目と税法に属する科目(所得税法法人税法相続税法消費税法又は酒税法国税徴収法住民税又は事業税固定資産税)のうち受験者の選択する3科目(所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。)について行われます。

 なお、税理士試験は科目合格制をとっており、受験者は一度に5科目を受験する必要はなく、1科目ずつ受験してもよいことになっています。

ー国税庁HPより引用ー



選ぶ基準は大きく「実務重視」と「合格重視」に分かれます。



「実務重視」とは会計事務所の実務で使う科目を選択することです。

具体的には主に法人税法・所得税法・消費税法・相続税法の国税4法から選ぶことになります。



会計事務所未経験の方は想像がつかないかと思いますが。

選択できる税法科目のうち実際の実務で頻繁に使うのは国税4法です。


  • どうせ勉強するなら実務で使う科目がいい
  • 職場でも一目置かれる存在になりたい



こんな方には「実務重視」の科目選択がいいでしょう。



実務では国税4法以外の科目で事業税・住民税・固定資産税の知識も必要になります。

ただこれらの税目は「地方税」といって基本的には役所が計算をやってくれるんですよね。




なので一般的にはそこまで深い知識を必要としないので多くの受験生は選択しません。

第70回税理士試験結果科目別


令和2年の科目別の受験者数からも国税4法が人気なのがわかりますね。




私は6年間会計事務所に勤務していますが酒税法・国税徴収法は実務で使ったことがありません。

「実務重視」ならこの2つは不要でしょう。




合格重視とは

「合格重視」とはその名の通り試験合格を最優先するスタイルです。


  • 実務度外視で1年でもはやく合格したい
  • 年間の勉強時間をあまり確保できない



こんな方におすすめです。


傾向としてはボリュームの少ない科目を選ぶことが多いです。

科目別学習ボリューム

(TACホームページより引用)


選択必修科目は法人税法よりボリュームが少ない所得税法を選択します。

残り2科目は相乗効果がある住民税と国税徴収法or固定資産税なんかになるんでしょうか。

いわゆるミニ税法ってやつです。


たしかに国税4法に比べて5科目合計の勉強量は相当少ないでしょう。



余談ですがこの標準学習時間を信じると大変なことになりますw


メリットとデメリット

実務重視

メリット

「実務重視」のメリットは勉強したことが実務で生きることです。



実務ではソフトに入力すれば申告書だけならできてしまいます。

ただしっかり勉強していない場合その申告書が本当に正しいのかどうかわかりません。




税理士試験でしっかり勉強していれば申告書の内容も理解できます。

他人が作成した申告書のチェックも問題なくできるでしょう。



また年に1回あるかないかのレアな案件にも対応できるでしょう。



会計事務所の仕事は条文に従って行います。

そして勉強していない職員はこの条文が読めません。

税法用語の意味がわからないので全く違う解釈になったりします。



税理士試験の理論暗記についてはいろいろ言われてますが条文を理解できるのはすごいことですよ。

国税4法をしっかり勉強すれば日常業務に関しては問題なくこなせるようになるでしょう。



デメリット

これはもう「勉強量が多くて大変なこと」ですね。



上記の標準学習時間を見ればわかるとおり国税4法の学習時間その他の税法に比べて多いです。

年間の学習時間が取れないとそもそも合格レベルにすら届きません。





合格重視

メリット

合格重視のメリットはそのボリュームの少なさから複数科目の受験が可能なことです。

勉強時間が取れない方はそれだけで充分選択する価値があります。



デメリット

これから会計事務所に転職する場合には国税4法に比べて評価が低くなる可能性があります。

ミニ税法は実務での重要度は国税4法に比べてどうしても下がるので。



「国税4法こそ至高!」

こんな所長がいる事務所ならその事務所への転職は厳しいかもしれません。



【重要】ミニ税法=合格しやすいではない

ここまで読んだ方なら

「ミニ税法のほうが楽そうだし複数科目に挑戦できるから良さそう!」


と思ったのではないでしょうか?




その考えは危険です。



ミニ税法は勉強量が少ないことから受験生ほとんどが合格レベルに達しています。



合格者のピラミッド

https://studying.jp/より引用)



ミニ税法は受験生レベルに差がつきにくく、年によっては1ミスで不合格になってしまいます。



1年間勉強して1ミスで終了です、耐えられますか?



それに比べて国税4法はボリュームが多い分、本試験当日に合格レベルに達していない受験生も相当います。

努力すればするだけ差が付きます。

勉強量、努力量で勝負するイメージですね。



国税4法なら本試験で1ミスで終了にはなりません。

逆に死ぬ気で頑張ってきた方なら実力さえしっかり答案に反映できれば受かりやすいまであるのではないでしょうか。



私の選択

私は消費税法・法人税法・相続税法を選びました。



消費税法は個人的には絶対にはずせません。

「消費税法がわからないなんて仕事にならない」くらいに思っています。


それに消費税法は税理士がミスした場合に訴えられるリスクが最も高い税法です。


損害賠償保険グラフ


https://www.zeirishi-hoken.co.jp/より引用)



法人税法は申告書が所得税法より複雑です。

所得税法は実務の知識でなんとかなるかなと思います。

相手が個人なのか法人なのかの違いで根っこは似てるのでどちらかだけで良いかと。

働きながらボリュームが多い法人税法と所得税法両方合格するのはキツいのでw



相続税法は「税理士報酬が高い」から選びました。

相続税法は全くやらない税理士先生もいるみたいですが。


実務の知識だけでは知識不足かなと思ったので選びました。

どうせ税理士になるなら稼ぎたいじゃないですか。



個人的にミニ税法の1ミスアウトは性に合いません。

「努力」「雑草魂」で勝負なら国税4法でしょう。



大事なのはどの科目を選ぶのかではない

どうせ忘れる

結局どの科目を選んでもどうせ忘れます。




税理士試験に合格したら終わりではありません。

税理士になったら一生勉強です。




だから「国税4法が〜」とか「ミニ税法は〜」とか。

あとになればどうでもいいことかとw




興味がある科目が勉強もツラくなくて良いと思います。

参考になれば幸いです。





終わり


ブログランキング・にほんブログ村へ

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人

YC

中卒・元パチプロの30代 現在会計事務所勤務 税理士試験3科目合格済み (簿財消) 2021年法人税法不合格 2022年法人税法受験予定 日商簿記1級、全経簿記上級保有 TAC通信生

-税理士試験
-, ,